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ミネソタ州、ニスワ(Nisswa)で早朝の釣り

ミネソタ州は、別名thousand lake stateと呼ばれるほど湖が多くあり、釣りが盛んなところです。短期間のアリゾナ州スコッツデール駐在中に行った唯一の米国内出張での経験です。フェニックスから飛行機でミネアポリスまで移動し、後はレンタカーで移動をしました。

同僚の米国人はホテルを予約する代わりに湖畔のコテージに宿泊する計画を組んでました。理由は、早朝の釣りです。朝5時から手漕ぎボートで湖に出て釣りをやって8時から仕事を始める段取りでした。二人でボートを漕ぎながら釣り糸を湖に投げ込みノーザン・パイクを狙うも、当たりも何も無く8時になって仕事へ向かいました。

仕事はニスワで作業機のカップリングを行なっているディーラーを訪ねてH社エンジンを搭載している作業機にY社のエンジンに載せ替えてもらうことをお願いしました。サンプルとして数台のエンジンを無償で提供することにしました。ディーラーからは他社の価格表も開示してもらい惜しみない協力に感謝しました。午前中は、そのようなミーティングを行い、昼食に行こうとディーラーの社長親子から招待されました。

湖の畔にあるレストランへ行き、注文を考えてる時、米国人の同僚がここの名物のウォールライ(Walleye: 淡水スズキ)がお勧めだと言い出した。米国だとどうしてもステーキを考えてしまうけど、魚もありかと思ってたらディーラーの社長が「おい、日本人にここの魚を勧めてどうするよ?彼らは最高の魚をいつも食べてる人たちだよ」と諭しました。「そうだけど、米国にも日本人を唸らせる魚があることを知ってもらうんだよ」と答えてました。その後、同僚は神戸牛を初めて食べた時の衝撃を面白く語ってました。ウォールアイは、淡白な味の魚でした。魚そのものよりも調理方法が決め手だと思いました。日本人を唸らせるにはもう少しでした。

午後はディーラー親子と連れ立ってまた釣りに行きました。そこら中に湖があるからどこでも釣りができるところでした。アリゾナ州スコッツデールはそこら中にゴルフ場ばかりで、誰でもゴルフバック持ち込んで自由にプレーできる公営のものが結構ありました。米国は流石ですね。ニスワは、森も綺麗で映画に出てくるような風景ばかりに心が奪われました。

米国出張や駐在というと西海岸か東海岸の都市となりますが中西部は如何にも人の良い米国のイメージに合います。現地の人に言わせるとそういう州はフライオーバーステーツ(flyover states)と呼ばれるようですが、私にとっては中西部が米国の魂のように思えました。

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