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トランペットを吹き始めて分かったこと その2

2年前に約30年ぶりにトランペットを購入しました。しかし、本当はサクソフォーンを買うつもりで楽器店に出向いてサクソフォーンの陳列棚を見ていると、隣にトランペットがズラリと並んで陳列されていました。気が付けばトランペットを眺めていたのです。今から自分にとって全く新しい楽器のサクソフォーンを始めるより、随分と昔だけれど経験があるトランペットの方が上達が早いかも、、と一瞬思い、それに加えて今からだったら昔の独学の躓きの経験からレッスンを受ければなんとかなるかもとも思いました。店員さんが試奏を勧めてきたのでヤマハのYTRの6番台のプロフェッショナルモデルの試奏をお願いしました。

試奏室でプロフェッショナルモデルと一緒にXenoという8番台のモデルも店員さんは持ち込んで来て30年ぶりだから音が出るのか恐る恐るプロフェッショナルモデルを吹くとうまい具合に音が出たので、これで良いかと思い購入を告げて、折角だからXenoも吹いてみることにしました。するとプロフェッショナルモデルよりも軽くそして綺麗で響く音が出たので思わず笑ってしまいました。店員さんには「すみません、こちらのモデルにします」と言ってすんなりXenoを購入しました。金額的には約10万円弱の差がありましたが、もう音を聴いてしまったから後戻りができないと諦めました。

購入後、駐在先の国へ戻りレッスンをしてくれそうな人を探し始めました。まずはケソン市にあるジャズ・クラブTagoのオーナーのネルソンさんに訊くとレスターというトランペット奏者を紹介してくれました。初めは2週間に1回くらいの頻度で土曜日の昼間にTagoの場所を借りてレッスンを受けていました。レスターはジャズのビッグバンドの一員でカジノなどで定期演奏をやっていました。以前は米国でもバンドマンとして働いた経験があるようで音楽で生計を立てていました。Tagoの場所を借りてのレッスンを何回かやった後、Tagoの建家が建て替えをやることになり、その場所でレッスンを続けることができなくなりました。レスターから出された代案は、スタジオ借りてレッスンを行うか、彼の出身大学UPのデリマンキャンパスの部室前の空き地でやるかと提案されました。スタジオを毎回予約するのも面倒だからいつでも使える大学キャンパス内の空き地でやることにしました。

レッスンは野外でやることから、涼しい時間帯の朝8時か遅くとも9時には始めました。スケールもスムーズに吹けないので色々助言を受けましたが、息が足りないと指摘されて腹式呼吸でいっぱいに空気を吸い込んで吹いても直ぐに息切れしてしまいました。今思えばそんなに沢山息を吹き込まなくても軽く音が出たのになぁと、。結局、半年くらいレッスンを続けましたが、どうも上達とは程遠い感じを覚えてレスターは奏者としては良いけど指導者としては物足りないかもと思い別の教師を探してみようかと思い始めました。その頃はレスターも仕事が忙しくなりレッスンの日程の調整が出来にくくなっていました。

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