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ジャズ音楽の面白さ〜コード編 その1

ジャズ音楽の面白さはインプロビゼーションという即興演奏にあります。その即興演奏も出鱈目にやっているのでは無く、その曲のテーマ(メロディー)の伴奏で使われるコード(和音)に沿って演奏されます。従って、コードの知識をある程度つけた方が面白さが増すということです。もちろんそんなこと知らなくても体が反応して自然とコード進行に沿った即興演奏する人も多いと思います。ジャズではリズム或いはタイム感が最も大切だと言われています。これがジャズらしくないとジャズに聴こえません。聴いていると自然と体がリズムを取り出して、演奏者が演奏してない間もあたかも音楽が聴こえるようになります。

コードは、異なる音が3つ或いは4つ重なって奏でられる和音の事を言います。最近では2つの音もパワーコードとか呼んでコードのように聞こえますが、基本コードは3音以上和音のことを言います。コードを理解するには音階とインターバル(音程)の関係を知ることが大切です。 まずは音階(英語表記)は、ド(C)、レ(D)、ミ(E)、ファ(F)、ソ(G)、ラ(A)、シ(B)の7つです。シの次のドはオクターブ上のドで音階の最初と同じ音とみなします。次にインターバル(音程)を知ることが大切です。音程とは2つの音の間の距離と言っても良いものです。音程には全音と半音がありますが、数字の1.0を全音、その半分の0.5を半音と考えると分かり易いです。

ド(C)とレ(D)のインターバルは、全音で1.0になります。ド(C)とミ(E)のインターバルは全音が2つですから2.0です。レとミのインターバルは全音で1.0です。では、ド(C)とファ(F)のインターバルは2つの全音と1つの半音で2.5になります。それはミとファのインターバルが半音の0.5だからです。このように数えて行くとドとソのインターバルは3.5、ドとラのインターバルは4.5、ドとシのインターバルは5.5となります。最後のシ(B)とオクターブ上のド(C)のインターバルは半音なので、ド(C)とオクターブ上のド(C)のインターバルは、6.0になります。

ここでもう一つ音階を度数で数えること知っていると便利です。ド(C)から見るレ(D)は、2度と言います。ド(C)自身は1度です。同様にド(C)から見るミ(E)は3度と言います。同様にファ(F)は4度、ソ(G)は5度、ラ(A)は6度、シ(B)は7度と呼びます。この度数はコードの表記にも使われます。ちょっと先回りして言えば、ド(C)から見てオクターブ上のレ(D)は9度、同様にオクターブ上のファ(F)は11度、オクターブ上のラ(A)は13度になります。これらの数字はテンションコードに含まれるものでボサノバやジャズでは普通に使われるコードです。

コードは3音以上で構成されると書きました。3声とか4声とも言われます。構成音は、基音となる1度、3度、5度の3音からなるものが3声のコードです。それに7度を重ねたものが4声のコードになります。

メジャーコード(長調)とマイナーコード(短調)の違いは基音となる1度から3度のインターバルで決まります。インターバルが2.0の場合はメジャーコードとなり、3度が半音分下がり1.5だとマイナーコードになります。1度から5度までのインターバルはメジャーコードもマイナーコードも同じですが、3度までのインターバルが半音だけ違うことが和音の明暗を分けることになります。従って、コード構成音の3度の重要性が分かると思います。

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