見出し画像

ペルー、世界第8位の起業家大国

2019年世界起業家精神モニターランクでペルー 共和国は第8位だそうです。人口の40%の人が3年以内に起業することを計画しているとレポートしています。ラテンアメリカの中ではグアテマラ、コロンビア、チリに次いで第4位だとのことです。こんなことを聞くとペルーは起業家精神に富んだ人が多くいるように思えますが、生きるためにそうせざるを得ないのが実情だと思います。大手企業(財閥系)に勤めていても、個人商店に勤めていても労働分配率は低く、低賃金で働かざるを得ないからです。そうであれば自ら事業を起こして生活する方がまだマシだと考えるのが自然です。

個々人で起業することからどうしても小売業、サービス業になってしまいます。製造業など設備投資や就業者雇用へは拡大し難い分野に集中しています。設備投資が必要な産業は大きな雇用も創出することから財閥系の企業がいくつも会社を設立することになります。国はそれらの国内産業を保護するために輸入を規制したりします。分かり易いのは食料品です。輸入食料品は限定的です。ほぼ国産です。イタリア産パスタなど安くて美味しいに決まってるのに国産のパスタばかりがスーパーの棚に並んでます。要は加工食品を買わなけれ問題無いので多くに人は昔ながらのメルカードで新鮮な食材を買い求めます。これが逆にペルーの食文化を維持できてる理由かも知れません。新鮮な食材を早朝から販売する昔ながらのメルカードは、昼頃には精肉、鮮魚店などは閉まってしまいます。個人商店が最も多い起業形態になります。

起業できて事業がそこそこうまく行ってもなかなか事業拡大を行うことは大変だと思われます。組織が大きくなり、人材をどのように確保するかや業務運営などの社内ルールなどさまざまなことがでてきます。そこまで行かなくても自身の生活が安定すれば良いと思っているのがほどんどだと思います。雇用創出で社会に貢献するような風潮がでてくると変わってくると思いますが、今も昔もは公務員が安定職業のような状況だと思います。

確かに給与の未払いなどよくあったようですが、公務員(役所や公的機関の職員)、教師、警察、軍隊、公的な病院の看護師は今でも人気の職業のようです。

https://peru.info/en-us/investments/news/5/23/peru-is-the-eighth-country-with-the-greatest-entrepreneurial-ambition-in-the-world

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?