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米国大統領選に思う、感覚や直感を失わせる科学指向の落とし穴

昔の人は、肌で感じる空気の流れ、湿度や気度、上空の雲の流れ、海岸だったら波の高さ、潮の満ち引きなど色々な自然現象からその日の天候を感じ取っていました。現代でも鍛造など職人技を持つ人は炎や金属の色から適切な温度を読み取っています。人の印象も初対面の時の直感が多くの場合、正しいとも言われています。

ところが数値で表される情報に基づく判断が科学的とされ多く出回っています。身近な例では、天気予報です。降水確率や洗濯物指数をついつい見て傘を持って外出するかを決めたりします。自ら空を見上げたり、外気を感じることもありません。それはそう判断する方が便利だからです。自分で考えなくて良いからでしょう。でも、その通りになったことはそこそこのレベル止まりではないでしょうか?

ある時、会社の部下とある場所へ部下が運転する車で移動しました。部下は不慣れな場所であることからカーナビゲーションを使ってずっと運転を続けました。目的地が近付くと目標が見えましたが、部下は、それとは反対の方向へハンドルを切り運転を続けます。私は「今、目標の建物見えたよね?反対方向に走ってるんじゃないの?」「ええ、見えたんですけどカーナビがこっちだと表示してるんです。」「えっ、もう建物見えたら自分で判断して運転して良いんじゃないの?」、その後、どんどん離れていく事に気付いた部下は、目で見える方向へ切り返し、そこへ繋がるだろう道路を走り到着しました。随分と時間を無駄にしました。彼は「カーナビがおかしいんですよね〜」と言い出したので「おかしいのはカーナビじゃなくてあなたでしょ?普通に考えて目標が自分の目で見えてるのにハンドルを切って反対方向へ行きますか?」と反論しました。

なぜこのような事を思ったか? 米国大統領選挙キャンペーン中、度々YouTubeで状況を見ているとトランプは殆どの場合、飛行場が演説の場所だったので専用機で移動し、日に数カ所で選挙演説を大観衆の前で行っていました。一方、バイデンは地下室に篭り、たまにドライブインシアターのような場所で数十人を前に訳の分からない内容の演説を行っていました。話の内容、両候補の表情を見てるとトランプは本気度が伝わってきますが、バイデンは何を言いたいのか何を考えているのかも分からないし伝わって来ない。勿論、YouTubeに投稿される数はトランプの方が多くはなります。しかし、それらの熱気と全く異なり世論調査の支持率は圧倒的にバイデン有利を大手メディアがニュースで流している。日本も全く同じような報道でした。

投票後の開票も異常な投票率、不可解な開票作業等々、世界中で注目されている選挙は数値的にはバイデン勝利を宣言している。本当にそうか?そして結果が出るや否やトランプは敗北を認めない、潔くない等々のこれまで通りのトランプバッシングを繰り返すメディアを見てると米国闇政府の恐ろしさを感じる。投票数の結果が全てだと言えばそれは正しいが、不正が行われていたと言えば証拠は無いと反論される。要は、目に見える数値が結果であり演説の中身、ディベートの内容、キャンペーン中の人々の熱気は、関係無く世論調査数値と投票結果のみが事実だと言わんばかりの内容に疑問を持たない人たちには、感覚や直感の劣化が著しいと思ってしまいます。トランプは、投票前から裁判で争う準備をしてたようです。彼の戦いは続くようです。米国の良心を取り戻して貰いたいです。

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