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メキシコ、グアダラハラの思い出

ハリスコ州グアダラハラと言えば、もちろんテキーラ発祥の地であり、今も最大の産地。Jose Cuervoが発明者かどうか知りませんが、世界的にテキーラの知名度を上げたブランドであることは確かです。Jose Cuervoテキーラの瓶のラベルには、テキーラの定義が書かれています。ハリスコ州内で栽培されたリュウゼツラン(maguey)の根に近い茎の部分を蒸して絞り出した汁液を発酵させ、2度の蒸留の後に出来上がるものをテキーラとしています。

最初に訪れた時なのか、二度目なのかよく覚えていませんが、滞在してたホテルではサッカーワールドカップ・アメリカ大会の決勝戦のパブリックビューイングをロビーでやっていました。決勝戦は、ロマーリオ率いるブラジルとロベルト・バッジョ率いるイタリアの試合でした。街は静まり返り、人も車もまったくホテルの前の道路で見ることはありませんでしたが、パブリック・ビューイングを提供しているレストランやホテル・ロビーはどこも満員の状態のようでした。

グアダラハラでは、ビア・ガーデンならぬテキーラ・ガーデンとでも呼ぶような大きなホールの酒場があり、ゲストには大きなビールのジョッキーの中にテキーラの入ったグラスを逆さに入れて飲み干すように促されます。ビールを飲んでるうちに中のグラスがひっくり返ってテキーラが混ざってきます。その後、椅子の背後からウェイターが左右のこめかみを両手のひらでしっかり押さえ、頭を左右、前後にシェイクしはじめて、最後は椅子を後ろに倒して起こすことを繰り返します。手荒いサービスが終わると、しっかり酔いが回るという訳です。その日は、夕刻6時から飲み始めて、店をでたのが翌日の午前5時か6時くらいだったでしょうか、しかし悪酔いしないのがテキーラの凄いところ。

仕事で訪れたのにサッカー・ワールドカップとテキーラを飲んだことの方がしっかり記憶に残ってました。


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