見出し画像

アマゾン川源流、ウカヤリ川でピラニャを釣る

地図を見れば直ぐに分かるほど大きな川、ウカヤリはアマゾン川に名前が変わる前の川の名前です。ナウタという街でマラニョンという川と合流してアマゾン川へと名前が変わります。ウカヤリ川沿いで一番大きな街、プカルパで知人宅に泊めてもらい、翌朝ピラニャ釣りに行くことになりました。

翌朝、昨夜は夜通し頻繁に屋根を叩くような音がした事を知人に告げると、知人宅はマンゴーの木々に囲まれて、実が熟すと枝から自然に落ちて来ると説明されました。それはもったいない、拾わないのですか?と訊けば、数が多過ぎてかまってられないし、近所の子供達が小遣い稼ぎで拾って道路脇で売ってるから、、と。なんとも平和。

ピラニャ釣りの餌は、市場で新鮮な鶏肉を買うことから始まる。釣り針とラインさえ有れば竿は現地調達。ラインでなくても太めの糸でもと言いたいところですが、カミソリのような歯を持つピラニャでは役立たない。

小舟に乗って適当な場所へ移動。釣り場は、流れが無く静かな場所を探します。ピラニャは臆病な魚で結構静かなところに居るらしい。釣り針に適当に刻んだ鶏肉を付けて、竿の先を川の中で左右上下に動かして水飛沫をバシャバシャ音と一緒に立てる。この音でピラニャは、反射的に餌になる動物が溺れていると感じ、集まって来るようです。ピラニャの食事の時間帯に当たれば入れ食い状態になります。

何匹か直ぐに釣りあげましたが、その内一回、釣り針を噛み切られました。ビックリ!金属を噛み切る歯を持ってます。釣ったら船に上げて直ぐに頭を適当なもので引っ叩いて気絶させてからでないと危なくて釣り針を取り外せません。体の表面も少しヌルッとしてるため、手で持って釣り針を外すなど最も危険です。気絶させ足で踏みつけながら釣り針を外します。

一気に何匹か釣りあげると1時間もしないうちにピラニャの食事時間が終わったようでそれからまったく当たりが来なくなりました。それではと引き揚げて、ピラニャを調理することにしました。

調理と言っても油でソテーして塩、胡椒でいただくだけです。身はたんぱくな白身で美味しい。ティラピアの身のような感じですが、臭みは一切ありません。これはアマゾン流域に生息する魚全体に言えますが、あまり生臭さはありません。川魚を主に食べてる人に言わせると海水魚は臭くて食べられないと言います。もっとも有名な魚はパイチェ(ピイラルク―)ですが、これも美味しい魚です。

森の中での釣りはハマります。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?