ジャズ音楽の面白さ〜モード・スケール 編 その1
モード・スケールは、コード・トーンにテンションを加えたものです。モード・スケールが実際に演奏者がインプロビゼーションで弾いている音になります。ジャズはコード進行に合わせてインプロビゼーションを展開していきます。その為、モード・スケールを覚えて自身のフレーズを作ったり即興演奏することがジャズの醍醐味になります。
覚えると言いましたが、モード・スケールには覚え易いように既に名前が付いています。ダイアトニック・コードに対応したモード・スケールがあります。それらは、I△7にはIonian:イオニアン、IIm7にはDorian:ドリアン、IIIm7にはPhrygian:フリジアン、IV△7にはLydian:リディアン、V7にはMixolydian:ミクソリディアン、VIm7にはAeolian:エオリアン、VIIm7♭5にはLocrian:ロクリアンの7つのモード・スケールになります。
この7つのモード・スケールの構成音はダイアトニック・コードに対応しているので△メジャー系とmマイナー系に分けて考えると覚え易いかも知れません。△メジャー系は、長3度(△3)を含むコード: I△7、IV△7、V7になります。即ち、イオニアン、リディアン、ミクソリディアンです。
それぞれの構成音は、
イオニアン: R、9、△3、11、P5、13、△7
リディアン: R、9、△3、♯11、P5、13、△7
ミクソリディアン: R、9、△3、11、P5、13、m7
mマイナー系は、短3度(m3)を含むコード: IIm7、IIIm7、VIm7、VIIm7♭5になります。即ち、ドリアン、フリジアン、エオリアン、ロクリアンです。
それぞれの構成音は、
ドリアン: R、9、m3、11、P5、13、m7
フリジアン: R、♭9、m3、11、P5、♭13、m7
エオリアン: R、9、m3、11、P5、♭13、m7
ロクリアン: R、♭9、m3、11、♭5、♭13、m7
ダイアトニック・コードやディグリー・ネーム、コード・トーンや度数の説明は、コード編を参照下さい。
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