見出し画像

ゴラン高原の美味しいワイン

あまり知られてないかもしれませんが、イスラエルとシリアの国境地帯にあるゴラン高原はワインの産地なのです。ところがここは非武装地帯の真っ只中に位置しています。

なぜここを訪問しようとしたのかあまり記憶に無いのですが、ガリレア湖近辺の会社を訪問した序でに湖の周りを走りながら非武装地帯のゴラン高原ワイナリーへ行こうと同行のイスラエル人が言い出したのだと思います。

このワイナリーにアポなしで突然訪問して中を見せて欲しいと言うと快く承諾してもらい、まずは広告映画を見て欲しいと広い上映室へ案内されました。始まった映画は、ゴラン高原ワインとこのワイナリーの紹介でした。それも全編が日本語でした。これには驚きました。

上映後、「日本語まで準備しているなんて驚きですが、日本人なんてここまではやってこないでしょう?」とワイナリーの説明してくれた人に訊くと、結構来ると言いました。えっ⁉ですよね。彼曰く「国連PKO部隊には、日本の自衛隊から派遣されている自衛官も多く、彼らは定期的にここに来てワインを買ってくれる」と。これにまた驚きました。確かに非武装地帯のこの辺で気晴らしが出来そうなところは、このワイナリーくらいだろうと思いました。

ここでは色々なワインを作っているようですが、白ワインが多いようです。彼らの自信作はデザート・ワインと呼ばれる食後に飲む甘みの強いワインです。この時ばかりはワインを買っていきました。

イスラエルでは、驚きの連続です。このワイナリーの前に訪問した会社での出来事、建屋の外で立ち話をしてると肉眼で見えるくらいの直ぐ頭上をレバノンから撃たれた巡航ミサイルが飛んでいくのが見えました。なんだ!どうした!と皆で顔を見合わせると一緒にいた技術者が直ぐにミサイルの型式名称を言い出しました。同行のイスラエル人が、なぜ分かるの?と訊くと自分が設計したエンジンの音がしたからと、、。多分、テルアビブ郊外に着弾しているだろうと、、。いやはや凄い国です。

それから考えるとUAEとイスラエルの国交樹立なんて夢の夢と思われたことが現実になっている今、良い時代になってるかもしれません。今後一気にイスラエルとアラブ諸国の対立が解消されればゴラン高原ワイナリーの訪問客ももっと増えるでしょうね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?