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米国、サンフランシスコとシリコンバレーを訪れる その1

多分2007〜8年頃だと思いますが、福岡県主催のIT企業視察ミッションに参加してサンフランシスコとシリコンバレーを訪問しました。当時、福岡県はプログラミング言語Rubyを使った開発拠点の地になるように企業誘致の政策を採っていました。麻生渡知事とRuby言語の開発者(まつもと“Matz”ゆきひろ)が意気投合してこの政策が始まったと聞きました。その関係か現地でまつもとさんとも合流しました。まつもとさんのサンフランシスコ出張の目的はちょうど同じタイミングで開催されていたRubyカンファレンスへ参加するためだったようです。主催者側の責任者は、Pivotal Labsのエンジニアでした。この会社は最初のtwitterを数日で開発したそうです。

訪問はスタートアップ企業のほか、IT企業で働くエンジニアのコミュニティ、既に大企業になったIT企業、カーネギーメロン大学との交流会も予定されてました。その中でもGoogleはマウンテンビュー本社で視察ミッション及びまつもと“Matz”ゆきひろ氏もプレゼンを行いました。サンフランシスコでIT企業を訪問していた時に気付いたのですが、視察ミッションの団体にまつもと氏が居るのを見つけるとその企業の殆どのエンジニアは「やあ、Matz来てたんですか⁉︎」と気軽に声をかけていました。それはシリコンバレーでも同じでした。Googleでは社内放送でMatzがプレゼンやることがアナウンスされると、プレゼンテーションのスペースにどこからとも無くGoogleのスタッフが集まってきて彼のスターぶりがよく分かりました。当時Googleではプログラミング言語のJavaとPythonの開発者も勤務してたようでしたから言語開発者はエンジニアから尊敬されているんだなと分かりました。GoogleもGO言語を開発していました。

印象に残ったことは、Google社内のおよそ会社らしくない雰囲気でした。社内の至る所に自由に利用できるカフェがあり、中庭では恐竜の骨の横でバレーボールに興じるスタッフがいたり、通路を乳母車を押している人や犬の散歩をしている人など、思わず笑ってしまいそうな光景でした。幸いGoogleで働いている日本人スタッフが会社説明を丁寧にやってくれました。驚いたことに開発スタッフは大体一人でプロジェクトやっている人がほとんどで2名とか3名になると大きなプロジェクトを言われるようだそうです。あの有名なGoogle Earthも一人でやっていたそうです。プロジェクトが大きくなり2名体制になったようなことを聞きました。人の入れ替わりが激しいとも言ってました。かなりのストレスをスタッフは抱えているそうです。その為、そこら中にリラックスする場所があるようです。

開発者がいつも手にしているラップトップはThinkPadをLinux環境で利用している人とMacBookに分かれていましたが割合的には8:2くらいでThinkPadが多いように見えました。ほとんどのエンジニアはウィルス対策ソフトのようなマシンのリソースを使うようなものはインストールしてないことや計算作業はGoogleの外部リソース(巨大サーバ能力)を時間制限で利用しながら開発を進めていることを聞きました。

その他結構、ニュースでも取り上げられましたが、Googleの社員食堂は圧巻でした。ほぼ世界中の料理が無料で食べられます。飲み物もジュースサーバーがずらっと並んでいて自由に飲めます。イスラム他、色々な食事制限にも対応したものが提供されていました。

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