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アマゾンジャングルに昇る大きな満月

1987~88年のある日の夕方、イキトス市のプロスぺロ通りを歩いていると、街灯がいつもより明るく照らしているように感じました。そしてその明かりの原因が見上げた空に浮かんだ濃い黄色の満月だったことが分かりました。この時は、腰が抜けるほど驚いたと同時に月の大きさから思わず「でっけ〜!」と声をあげてしまいました。

しかし、結論的(科学的)に言えば、その大きさは普段の月とほとんど変わりはないようです。ちょっとそう言われるとがっかりしてしまいますが、そうなんでしょう。理屈としては地球が球体で南北極の地軸より赤道間の軸長の方が長いとされています。それは自転による遠心力で完全な球体よりも赤道方向に広がっているイメージです。また、月の軌道は楕円であることから地球と離れる時と近付く時もあるようですが、その長短の差が5万300km程度であることから平均的な月の大きさから比較して、小さい時で0.95倍、大きい時で1.08倍だそうです。

名古屋市科学館のHPより引用「私たち人間が、月や太陽を肉眼で見た場合、昇ったばかりや沈む直前で、低空にある月や太陽を大きく感じます。これは複数の心理学的な効果(錯視的な)がかさなったもので、何倍も大きく感じているという研究もあります。遠くの景色と見比べて大きく感じたり、空の大きさとの対比、見上げる角度による依存などさまざまな理由があわさっていますが、いずれにしろ昇ったばかりの太陽や月、沈みゆく太陽や月を私たちは大きく感じるようにできているようです。またそこそこの低空にあるときも、この効果はそれなりにあります。」

多少は大きさに違いはあるようですが、自然現象はやはりその時々の状況や心情とセットで記憶に残す方が良いということですね。

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