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ジャズ音楽の面白さ〜コード編 その11

Fly me to the moonのそれぞれのコードで使えるモード・スケールを確認します。
コード譜は、以下の通りで”ジャズ音楽の面白さ〜コード編 その10”で行った簡単な分析のディグリー・コードからモード・スケールを特定します。

Am7  | Dm7  | G7  | C△7|
F△7  | Bm7♭5 | E7♭9 | Am7|
Dm7  | G7  | C△7  | A7♭9|
Dm7  | G7  | C△7  | Bm7♭5  E7♭9|

Am7  | Dm7  | G7  | C△7|
F△7  | Bm7♭5 | E7♭9 | Am7|
Dm7  | D#dim7 | Em7  | A7♭9|
Dm7  | G7  | C△7  | Bm7♭5  E7♭9|

最初の4小節は、コードがVIm7  | IIm7  | V7  | I△7|と進行します。6-2-5-1です。従ってAm7の時はエオリアン、Dm7はドリアン、G7はミクソリディアン、そしてC△7はイオニアンになります。“ジャズ音楽の面白さ〜モード・スケール 編 その1”に少し詳しく書いています。そして次の5〜8小節はキーがAマイナーになり、コードがVI△7 | IIm7♭5 | V7♭9 | Im7|と進行します。前の4小節と同様に6-2-5-1です。ここではハーモニック・マイナー・スケールを適用します。特に5は、Hm5th↓のスケールを弾き、1はハーモニック・マイナー・スケールを弾きます。その他はメジャー・スケールのモードを適用します。“ジャズ音楽の面白さ〜モード・スケール 編 その3”に書いています。

V7ドミナント・コードのテンションは、オルタード・テンションと呼ばれ、以下の音程が含まれます。

ナチュラル・テンション: 9th、11th、13th
オルタード・テンション: ♭9th、♯9th、♯11th、♭13th

オルタード・テンションは、同音程のナチュラル・テンションと同時に使用できませんが、ドミナント機能(ドミナントの代理なる)を持つコードには自由にオルタード・テンションを加えることができます。覚え易いようにオルタード・スケールとして考えると便利です。構成音は以下のようになります。

オルタード・スケール: R、♭9th、♯9th、M3、♯11th、♭13th、m7
インターバル: R^♭9_♯9^M3_♯11_♭13_m7_R

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