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ジャズ音楽の面白さ〜コード編 その6

テンションを含んだコードについて、以前に9度、11度、13度と示しました。しかし、それにはアボイド・ノート(避ける音)と言うものがあってコードトーンの上下半音のインターバルにならないことでした。ここではC△7の事例でアベイラブル・テンション(使用可能なテンション)の視点で確認します。

ルートがド(C)のC△7のすべてのテンションは、レ(D)が短9度(♭9th)、長9度(9th)、増9度(♯9th)、ファ(F)が11度(11th)、増11度(♯11th)、そしてラ(A)の短13度(♭13th)、長13度(13th)の7つのテンションが考えられます。アベイラブル・テンションの法則は;

1.キーのダイアトニック(ドレミファソラシ)であること。
2.コード・トーンのどれかと長9度(9th)のインターバルがあること。
3.同じ音のナチュラル・テンションとオルタード・テンション(♯や♭付きテンション)は同時に使用できない。

これにC△7を当てはめると、レ(D♭)短9度はNGでレ(D)長9度はOKです。そしてコード・トーンと長9度のインターバルは、ド(C)とレ(D)は長9度ありOKです。C△7では9thは使えます。ファ(F)の11thについてはダイアトニックではありますが、コード・トーンのミ(E)とは短9度のインターバルですからNGです。♯11thはF♯でダイアトニックから外れますからNGです。従って、C△7では11thも♯11thも使えません。そしてラ(A)の短13度(♭13th)はダイアトニックから外れます。長13度(13th)はダイアトニックですからOKで、コード・トーンのソ(G)から長9度のインターバルですからOKです。従って、C△7で使用可能なテンションは9thと13thになります。

この法則をダイアトニック・コード(ディグリー・ネーム)に適用すると;
I△7は[9thと13th]、II-7は[9thと11th]、III-7は11thのみ、IV△7は[9th、♯11th、13th]、V7は[9thと13th]、VI-7は[9thと11th]、VII-7♭5は[11thと♭13th]となります。

これらのコード・トーンとテンションの組み合わせはモード・スケールと密接に関連しています。

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