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ワクチン接種後、帯状疱疹発生(日経報道)なぜ免疫力が下がるのか?

ワクチン接種後、帯状疱疹発生(日経報道)なぜ免疫力が下がるのか?
公益財団法人 ルイ・パストゥール医学研究センター 抗酸化研究室・欧州TIMA医療財団 主席研究員 犬房春彦氏

今日は、コロナ・ワクチン接種後、帯状疱疹発生という日経報道について解説をしたいと思います。そしてなぜ免疫が下がるのかについても考察をしました。

このビデオの要旨は、ワクチン接種後に帯状疱疹という日経新聞の報道、そして免疫低下が原因か?ということ。そして酸化ストレスが免疫低下を引き起こすといこと、酸化ストレスを下げるには、について話をしています。

まず、帯状疱疹の原因となるヘルペス・ゾスターウィルスは、水ぼうそうと同じウィルスです。そして水ぼうそうに罹った後にそのウィルスが神経に巣食っているんですが、水ぼうそうが治った後もウィルスが身体に残っていて免疫力低下・加齢やストレスなどで免疫力が低下するとウィルスが暴れ出して、そしてウィルスが神経に沿って移動、皮膚に到達して帯状疱疹を起こします。

つまり、この帯状疱疹というのは加齢・疲労・ストレスによる免疫力が低下したときに発症します、という疾患です。

さて、こちらが8月30日の日経新聞の報道ですが、コロナ・ワクチン接種後の報告も帯状疱疹、疲れのサインという報道です。さて、この帯状疱疹、非常に痛みがあるんですが、痛いな痛いなと思っていると赤いぶつぶつと水膨れが出るというものなんですが、顔面にでた場合には顔面神経麻痺や目の障害が残る可能性もあるので、できるだけ早く皮膚科の先生を受診して治療してもらってください、ということです。

そして最近は、コロナ・ワクチン接種後に帯状疱疹が出たケースが報告されている、と記載してありますね。そして、1回目のワクチン接種後にヘルペスが出たら主治医に2回目の接種のタイミングを相談して欲しい、と書いてあります。これは2回目の接種を止めろという意味なのか、2回目の接種をずっと先に延ばせというのか、意味は分かりませんが兎も角そのように記載してあります。

さて、こちらは6月9日の山陰放送の報道です。Sさんという方が1回目のワクチン接種を5月に受けてその翌日に目尻の下のところがぷくッと膨れてきたと。ワクチンの影響を疑い鳥取県のコールセンターに相談の電話をしましたが、取り合ってもらえなかった、といいます。そして、眼科や内科を受診してたんですが、原因がわからず発疹が出るなど状態が悪化したため皮膚科に行ったところ帯状疱疹と診断されました、という報道です。

これはYouTubeビデオもありますのでこちらのURL(https://youtube.com/watch?v=SadlyQl1A7w&t=1s)でご覧になれます。

さて、何か免疫が下がることがあって、数日後に帯状疱疹がでるというのは一般的なんですが、これは次の日に出ているわけなんですね。ですから非常に急激な免疫低下が起きた可能性があると考えます。また、この報道では5月から帯状疱疹が起きているわけですが、この頃から全国の日本の医療従事者の間で帯状疱疹が非常に増えているということが一部の皮膚科の先生から言われています。

さて、厚生労働省の新型コロナ・ワクチンQ&Aというページがあるんですが、検索が可能です。9月8日に帯状疱疹という検索ワードを入れましたが、ページは見つかりませんでした。ということで、コロナ・ワクチンQ&Aには帯状疱疹という言葉はでてきません。

英国の論文検索サイトPubMedで検索をしました。”ヘルペス・ゾスター”と”ワクチン”、”コロナ”で検索しますと34件がヒットしたのですが、ほとんどんが散発的な症例報告、三例報告、一例報告なんですが、とある一例を見てみましょう。このような皮膚症状の写真が載っています。「帯状疱疹と不活化COVID-19ワクチンとの間に直接的な関係を確立することはできませんが、、。今回のケースではワクチンによって生じた免疫調整障害が潜在的な帯状疱疹ウィルス感染の再活性化に関与している可能性があります」と記載してあります。

この5月の地点でスイスの保健省は、ワクチン接種後に8例の帯状疱疹があったというふうに記載されているんですが、今後は日本もこのような統計なりデータ収集が必要ではないかと思います。

さて、免疫低下、免疫異常で生じる疾患を見てみましょう。

まずは今回のような感染症。そしてアレルギー。それからガンが以前あった方はガンの再発もでてくると考えられます。そして自己免疫疾患。これは強皮症やリウマチなど、非常にたくさん多いですが、そういう疾患もあります。また、内分泌疾患、甲状腺などの病気も起きる疾患となっています。

ではなぜ、免疫低下が生じるのでしょう。これはコロナ・ウィルスが感染した時にここにROSと書いてありますが、酸化ストレスがたくさん出てきて、いわゆるサイトカインストーム(免疫の暴走)が起きていろんな症状ができてくるということを説明した論文です。ワクチンの作るスパイク・タンパクが、このウィルスと同じように炎症を起こして酸化ストレスを出しているのではないかということが推察されます。

さて、私はパリのCochin大学の病理学教室、Marvin Edias教授とCarol Nicoさんの病理学教室でですね、強皮症マウスモデルの確立をしていただきまして、私の作った抗酸化配合剤の投与実験をやっていただきました。このモデルでは、酸化物質をマウスに投与すると酸化タンパクが非常に上がるのですが、抗酸化配合剤で(その値が)低下すること、それからB細胞、T細胞という免疫に関連する炎症が上昇しているのですが、これも抗酸化配合剤で低下しているというデータが出ています。このデータは近日中に論文として発表される予定です。

さて、コロナに負けるな! 酸化ストレスを下げるということなんですが、
1.禁煙・大量のお酒を飲まない。
2.肥満・糖尿病のある方は糖質制限をする。
3.十分な睡眠を取り精神的ストレスを下げるものを有効と考えます。また、
4.エビデンス(科学的根拠)のある抗酸化サプリメントの摂取も効果があると考えられます。

新型コロナ感染後の後遺症、ワクチン副反応の症状に悩む方へ抗酸化配合剤の無償供与をしています。こちらのURL(https://antioxidantres.jp/sample3/)から申し込んでください。

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