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海抜マイナス430mの死海の水

イスラエル観光地のひとつ死海、写真で仰向けにプカプカ浮かんだものをよく見ます。実際浮きます、と言うか沈みません。塩分濃度が極めて高いので顔は水に付けたら大変なことになります。塩分濃度は31.5%と平均的な海水の7~8倍だそうです。

死海の水はどんどん減ってきているようです。塩分濃度が高い水は、塩水と言うよりはサラダ油のような水よりは少し粘度があるサラサラな液体です。さざ波を打つ水際には結晶化した塩がノコギリの刃のように並んでいます。素足では危険です。怪我します。ビーチサンダルで水に入るのが安全です。深さは腰くらいですので慎重に背中から仰向けに空を見ながら手足を伸ばすとプカプカと簡単に浮きます。問題は重心のバランスだけです。

私はとんだ失敗をしました。浮かんで気付いたのが機械式の腕時計(生活防水程度)をしていたことでした。気付いてアッと思ったらバランスを崩して腕時計をした方の手を水中にいれてバランスを取ってしまいました。1日もしないうちにその腕時計は動かなくなって、帰国後オーバーホールに出したけどダメでした。オメガを潰してしまいました。

波打ち際にはシャワーもあり、体にまとわりついたサラダ油を洗い流せもします。死海の水はどんどん減って水位が下がってきてると言われてます。水源は死海の北に位置するガリレア湖ですが、そこからの流入量も減っていると言われてます。一方、死海ブランドの化粧品も多く、豊富なミネラルが含まれる死海の泥の採掘も多く行われています。AHAVA(アハバ)ブランドが特に有名です。死海から出ると気付きますがまるで温泉効果のように肌がツルツルになります。

観光地としては海水に浮かぶ程度で、泥プールなどもありますから温泉に行ったような感覚でしょうか。マサダ遺跡も近くにあります。訪問した当時は、訪問した反対側はパレスチナ自治区だったように記憶してます。

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