見出し画像

ペルー、アンデス地方でフィンカ運営にチャレンジする その9

コーヒーの原価に人件費の占める割合は高いため、人件費が比較的低い地域での栽培が盛んであるようです。また、もともと大きく2種類ある品種のさまざまな交配種や突然変異株、品種改良種などの広がりでさまざまな品質のコーヒーが生産されているようです。コーヒーの品質は生豆の状態で決定されるようで、その後の工程では品質維持に努めなければならないようです。決して後工程で品質が向上することは無いようです。

そうすると栽培されている品種、地域や場所、天候そして収穫方法などが品質に影響するということになります。不思議なもので品種的に良くてスペシャル・コーヒーと呼ばれるものは標高の高い地域で栽培され病気にも弱い、一方普及型のコマーシャル・コーヒーは標高が低いところで栽培され病気にも強い。低地は平な地形であるところが多く、機械を導入した収穫ができるが高地での栽培は山の斜面を利用している場所が多く、機械の導入が難しい。また、コーヒーの木の実、コーヒーチェリーは一つの木のそれぞれの房の中でも熟れ方がさまざまで成熟したものあればそうでないものもあるようです。色で緑色、黄色、赤色と変化して成熟度が分かるようですが、機械で収穫すると一度に収穫してしまうため後で選別しなければならないようです。では、人手を掛けてやれば良いかというと収穫労働者は収穫した実の重量で日当計算されるため、成熟してないコーヒーチェリーも収穫するようです。そのため色々なインセンティブを付けて選別収穫を促しているようです。

栽培地域的にはブラジル、インドネシアやベトナムはコマーシャル・コーヒーの大生産地となっているようです。特にブラジルは大農園での栽培が多くその収穫量が国際買取相場に影響するようです。一方、品質の高いと言われているスペシャル・コーヒーの産地はアフリカの一部と中南米になっています。どちらも山岳地帯での栽培なのだと思います。昨年のセマーナ・サンタ(ホーリー・ウィーク)にペルー北部のアマゾナス州の州都チャチャポヤスを訪問する予定でいたのは現地のコーヒー農園を見学できないかと考えていたのですが、2月以降の世界的なパンデミックの影響で実現できなかったです。

現在、南米ペルーではコロナ感染者数の累計が154万人を超えておりブラジル、コロンビア、アルゼンチンに次いで4番目に多い国になっています。死者数も5万2千人を超えて同じく4番目に多い国です。今年も訪問は厳しいかもしれません。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?