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怪しい中南米スペイン語講座 その3(文型)

スペイン語の基本文型は、英語と同じと考えてよいと思います。すなわち、第1文型:SV、第2文型:SVC、第3文型:SVO、第4文型:SVOO、第5文型:SVOCです。英語と同様にS:sujeto(主語)、v:verbo(動詞)、C:objeto(目的語)、C:complemento(補語)からなります。

英語と大きく異なる点は、文型の順序が色々入れ替わったりしてしまうことです。特に目的格の代名詞(人称、指示)を動詞の前に持ってくるのは英語と大きく違うと思います。例えば、te amo.は、 te:あなたを(目的格)、amo:動詞、「愛する」の1人称単数現在の変化。そしてS(主語)がありません。言わなくとも動詞変化の形で主語が「私」であることが分かっているからです。例えば、yo te amo, mamá.となれば明示的にyo(私)、te(お母さん)であることが分かり、最後のmamáで本人に直接言っていることが分かります。

このように英語の文型には無い目的格を動詞の前に持ってくるのが特徴的です。ここだけ見ると日本語の語順と似ているかもしれません。その他にも、me gusta la música.やme pareceなど自分自身が「音楽が好き」とか「そう見える」など動詞が三人称単数の変化をして目的格に話者自身を持ってくる文型を多々使います。あたかも何かによって私は音楽を好きにさせられたとか、そう見るように仕向けられたような感じで表現する文型です。

これらから分かることは、スペイン語の肝は「動詞」です。それも「その変化」です。ですから文型自体は大まかに5文型はあったとしても動詞の変化を中心に文が出来上がっていると思えば良いことになります。

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