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ジャズ音楽の面白さ〜モード・スケール 編 その2

7つのモード・スケールはルート(基音)からのインターバルの7パターンと言い換えることもできます。即ちイオニアンは、通常耳にするドレミファソラシの音階ですが、それは3度までが2全音だったり3度と4度の間のインターバルは半音だったりします。メジャー系だとイオニアンを基準にして何度の音がどう変わるかを見ると覚え易いかも知れません。インターバルの全音を_で、半音を^で表すと以下のようになります。

メジャー系
イオニアン: R_9_△3^11_5_13_△7^R
リディアン: R_9_△3_#11^5_13_△7^R
ミクソリディアン: R_9_△3^11_5_13^m7_R

マイナー系は、ナチュラル・マイナー・スケールのインターバルを持つエオリアンを基準にして何度の音がそのように変わるかを見ると覚え易いかも知れません。

マイナー系
エオリアン: R_9^m3_11_5^♭13_m7_R
ドリアン : R_9^m3_11_5_13^m7_R
フリジアン: R^♭9_m3_11_5^♭13_m7_R
ロクリアン: R^♭9_m3_11^♭5_♭13_m7_R

ルートの音がどの音から始めても上記のインターバルを持っていればそれぞれのモード・スケールと言うことになります。そして、それぞれのモード・スケールはダイアトニック・コードに対応しています。即ち、I△7にはIonian:イオニアン、IIm7にはDorian:ドリアン、IIIm7にはPhrygian:フリジアン、IV△7にはLydian:リディアン、V7にはMixolydian:ミクソリディアン、VIm7にはAeolian:エオリアン、VIIm7♭5にはLocrian:ロクリアです。例えば、キーがCの楽曲であればC△7のコードの時はルートがC音のイオニアンのスケールでアドリブ演奏をします。F△7だったらF音のリディアン・スケール(IV△7)になります。キーがFの楽曲であればF△7のコードの時はルートがF音のイオニアン・スケール、B♭△7のコードの時はルート音がB♭のリディアン・スケールを弾くことになります。

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