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テロ組織ハマスの手口

最近、激しい衝突をしたイスラエル軍とパレスチナのテロ組織ハマスですが、やはりなぜこの時期にそれも合計3000発ものロケット弾をテルアビブの住宅地に向けて撃ち込んだのかについて色々な意見がYouTubeでも見られます。

以前のハマスはイスラエル攻撃には自爆テロの手法を使っていました。自爆テロの実行犯に仕立てるターゲットは、父親をイスラエルとの戦闘で亡くし朝からモスク礼拝堂で祈りを捧げるような純真な若い青年でした。本人は承諾すると家族を説得します。下の兄弟の学費の面倒や生活費一切をハマスが負担し、且その若者を英雄に仕立て上げコミュニティで勇気を称えることをやっていました。

今は、パレスチナ民間人の住む住宅地や病院その他の公共施設に中にハマスは拠点を作っています。いつの時代も人民の盾を利用した戦略です。イスラエルが攻撃すれば、民間人に多くの犠牲がでる、それを世界のメディアに取り上げてもらい国際社会でイスラエル批判をやってもらうためです。イスラエル軍もすべて承知していて、建物に繋がる電話番号、住居人等を調べ上げていて、ハマスの拠点だと分かるとroof knockingで電話やSNS、ビラなどをドローン使って爆撃の予告をして民間人の犠牲者がでないようにしています。

今回の3000発にも及ぶロケット弾はCCP製だとのことです。資金援助は共通の敵イスラエルを持つイランであるとされています。トランプ政権時代の明確なイスラエル支持を示した時には、このようなことは一切起きず逆にアラブとの国交が始まりました。アラブ諸国はイランが敵であり、敵の敵であるイスラエルは仲良くするには強力な国だからです。しかし、今のバイデンはそんな姿勢はないと見ると一気にこのような展開になり、今後も続くと見られています。

本来テロ組織ハマスはパレスチナ政府を代表していないと言われています。暫定政府はPLOのアッバス議長ですが、どうも求心力がないことと資本力もなく、ハマスが実効支配しているのが実情だそうです。アラファトの時代とは変わったとは言え、未だにテロを繰り返し、民間人を盾にするやり方に世界から非難しなければと思います。

随分前にイスラエル訪問時に南アフリカ出身のイスラエル人が「マンデラはテロリストだったが刑務所からでてきたら立派な大統領になったのに、アラファトは死ぬまでテロリストのままだった」と言ったことが印象に残っています。

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