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虫垂炎の手術のため帰国する

オルティガスのサン・ミゲル通りに日本食の関取が開店してまだ間もない頃だと思います。帰国前の出張者と金曜日にそこで夕食をとりました。同僚は次の日に帰国して食当りで病院で点滴を受けたと連絡してきました。同じものを食べたはずなのにな~と思ってその日は過ごしました。ところが、下腹部に激痛が走りだしたのは日曜の午後5時頃でした。腹部がパンパンに張るような感じになり、このままでは破裂するのではと思うも動きが取れず、携帯電話のテキストメッセージで当時の会社の管理部長へ運転手と一緒に私のコンドへ来て私を病院へ担ぎ込むよう依頼しました。

15分後くらいには管理部長は知人でもある夫と私のコンドに来て肩に担いでもらい車まで運んでくれました。オルティガスにあるメディカル・シティの救急へ行きました。それから検査、検査で結果待ち、随分と待って午後11時過ぎ頃に急性虫垂炎だから緊急手術をしますと若い医者が言ってきました。内心、ここで手術の実験台は御免願いたいと思い、「ここには手術後の面倒を見てくれる家族もいないので日本に帰国して治療したい」と申し出ました。その間、管理部長には翌朝のマニラ―福岡便の空席を確認してもらってました。空席があることを確認して、医者から要求されたディスチャージの誓約書へ署名して、検査データを受取り帰宅しました。

自宅のベッドでインターネット経由で航空券Eチケットを購入して朝まで飲まず食わずで過ごして飛行機に搭乗しました。当然、機内も含めて飲まず食わずです。昨夜にメディカル・シティで検査結果を待つ間に一度多くのガスがでてたから激痛も出ずに福岡空港へ到着しました。空港を出ると直ぐにタクシーに乗り、「今から緊急手術をしますので出来るだけ早く西新の福岡記念病院へ行ってもらえますか?」と運転手へお願いしました。「では、都市高速を通ります」と言って15分くらいで病院へ到着しました。タクシーの中では家族へ手術をするから病院へくるように知らせてました。

病院へ到着するとメディカル・シティから提供されたディスチャージ時の検査書を提出して虫垂炎の手術を受付でお願いしました。消化器外科の医者のところへ行き事情を説明すると、医者はサッと検査書に目を通して、「一応、こちらでも検査をさせて下さい。ところでご家族への連絡をしてもらわないと、、」、「もう部屋の外に居ます」、医者は看護師に手術室の空きを確認させ、今日は予定が無いことを確認して「では、4時から手術をします」と言ってくれました。病院に到着したのが2時45分から3時くらいで3時20分頃には手術を4時からやると言ってくれるとは、、。その医者、後から知りましたが消化器外科の筆頭医でした。どこの世界でも仕事の出来る人は、直ぐに分かります。

午後6時には手術を終えて個室で目醒めました。虫垂炎とは言え、帰国して良かったと思いました。日本の医者は流石ですね。ゴールデンウィークの4日くらい前のことでした。

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