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サン・ファン市のKing Crab Houseが閉業

多分、パンデミックの影響だと思いますが、知る人ぞ知る蟹とラプラプが最高に美味しい名店が店仕舞いをしてしまいました。最初に訪れて中華風蟹の炊き込みご飯を食べたのが2010年頃だと思います。それから度々訪れて食事をしました。ここで注文するものは、suaheと呼ばれる活きたエビをサッと茹でたもの、steamed crab with garlic蟹のニンニクの蒸し、そして絶品のsteamed Lapu-Lapu with soy sourceラプラプの醤油蒸し(ネギと香菜の香りが良い)でした。

店内はさっぱりした感じですが、提供する活きた食材は全て時価でした。注文するとバケツに入れた活きた蟹、ラプラプを見せにきて「これで良いか?」と確認してくれます。給仕スタッフも慣れたもので、だいたい一番大きく生きの良さそうなものを持ってきます。もう一つの特徴は、酒類の持ち込みが自由だったことです。店内では酒類はビールのみを提供しているため他の酒類を飲みたければ持ち込むしかありません。良く持ち込んでいたのは、スペイン産のスパークリングワイン「カヴァ」フレシネとカリフォルニア産Woodbridgeワイナリーのシャルドネです。当然ですが料理によく合います。

ゲストや友人、そして同僚、部下とさまざまな人をここで招待しましたが、皆さん蟹の大きさと美味しさ、ラプラプの絶品さに驚いてました。個人的に正に外すことのない定番の食事処になりました。一度、夕食をゲストとしていると隣のテーブルに日本企業(エンジニアンリング会社現地法人)の団体が本社からの部長が出張できたことで食事会をやっていました。その現地法人の社長には離れた場所から会釈をして、チラッと本社の部長という人の顔を見ると一瞬で同級生だと分かりました。当時で既に30数年振りだったと思います。思わず学生時代に戻って「おい、〇〇何してんだ?」と声を掛けると向こうから「〇〇こそ、なんでここにいるんだ?」と返事がありました。慌てて現地法人の社長が私を紹介してくれましたが、二人とも偶然とは不思議なものだと、後日一緒にゴルフをしました。

このような個人的な思い出が多少はできた店が閉業となると、一つ楽しみが減ったかなとも思います。ここで蟹とラプラプを食べながら昼から飲む、カヴァと白ワインは最高に美味しかったですね。

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