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怪しい中南米スペイン語講座 その6(動詞~直接法、間接法、命令法、可能法の大まかな事前解説)

スペイン語のキモになるのが動詞です。スペイン語は「法」「時制」「主語」によって動詞が変化(verbo conjugación)するため多くの変化形を覚えなければなりません。動詞は不定詞(動詞の原形)で分類すると語尾の形に3つの種類が有ります。それらは語尾が -ar動詞、-er動詞、-ir動詞のものです。それぞれの動詞には規則動詞群と不規則動詞群があり動詞の語幹を覚えて変化の法則を覚えます。ある程度理解すると、その派生の副詞、形容詞、名詞も理解できます。従って動詞を覚えることがキモになります。逆に体系的に理解すると覚えやすいかもしれません。

まず、「法」という概念が最上位にあります。法には事実を表す「直接法」、考えなど概念を表す「間接法」、命令を表す「命令法」、推測などを表す「可能法」があります。それぞれの法に適応した動詞の変化がありますが、それは「時制」の下に表現されます。時制には「過去」「現在」「未来」があり、またそれぞれには「完了形」「進行形」などの表現もあります。英語と同様にスペイン語の動詞も「過去分詞形」と「現在分詞形」があります。それぞれ形容詞や副詞のような働きもします。名詞もその派生で考えれば動詞はスペイン語のもっとも大切な語彙群になります。

スペイン語の特徴として過去形にも「点過去」「線過去」と言った表現もあります。点過去は、過去の出来事を言うときに使い、線過去はその出来事が習慣的に継続していたりする場合に使います。例えば、「○○に1年間住んだ」ともう終わったものとして話す場合と「○○に1年間住んでいた」と過去に継続的にやっていた行為は線過去で表現します。同じ事柄でも表現が変わると、話し手の感情や思いが伝わります。

このように動詞を中心にした文法がスペイン語のキモになります。これだけキッチリ動詞で文法が確定されてしまえば主語を省略しても意味を取り違えることはあまりありません。逆にわざわざ主語を話す必要などないことにになります。そして目的語を代名詞とした場合、動詞の前にもってくるとまるで日本語の並びのような感覚になります。日本人には学び易い外国語だと思います。

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