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ディープ・ステートに属す人たちのトンデモ思考 その21

一昨日頃から日本の空が綺麗な青空になったとあるYouTuberさんがコメントしてました。そして、どうやらその原因が民間旅客機による上空でのケムトレイル散布を止めたからだと言います。一方、「ケムトレイル陰謀論を斬る」と言ってブログで世の中に出回っている写真を集めて、その写真に写ったものは開発中の航空機のテストで使われる重量バラストである、或いは酸性土壌の改良にモンサント社が開発した散布剤だとも言います。そして、米空軍機から散布されてるように見える写真はパイロットがケムトレイル陰謀論者を揶揄って撮らせたものだとも主張しています。

面白い対比です。方や地球温暖化を促進したり、花粉症や様々な人体アレルギーを引き起こすとされるケムトレイルの存在は随分と言われてたのですが、一体誰が何の目的でとの思いがありました。そのYouTuberは、実はその散布は管制塔の指示で旅客機のパイロットが散布ボタンを押していたと言います。理由は地球温暖化対策、或いは二酸化炭素削減などが知らされたようなことを言ってました。それがDSの弱体で無くなったから急に空が澄んで見えるようになったと言います。

そこで陰謀論者を斬ると言ってるブログ内容を吟味すると、最初に指摘した重量バラスト説は当たっていると思えます。水を入れたタンクを座席の並びと同じように機内に並べて配置して飛行テストを行うのはもっともなことです。そのように見える写真をケムトレイルと言えば確かそうではないように思えます。しかし、後の2つはどうでしょうか?米軍機パイロットが陰謀論者を揶揄ってとかモンサント社が土壌改良のためにと言うのは普通に考えればおなしな事だと思います。軍機でフライトしている時は訓練中であろうと全ては勤務中です。モンサント社が誰のため、誰が費用負担して散布するのか? ケムトレイルがよく見られるのは農村部というより都市部、人口密集地帯だとされています。

そもそもケムトレイル陰謀論者は、何を目的にして何を訴えているかと想像すると、世の中或いは世界はディープ・ステートによって操作され、全てが彼らの世界規模で行うビジネスに繋がるようになっていると考えているようです。ケムトレイルを散布することで人体に健康被害をもたらして医薬品業界に牛耳られた医療業界のビジネスに繋がる。そして農作物被害にもなることから農薬(モンサント社など)でその対策を行うことになる。そして、気候変動に繋がれば国連が推進するSDGsにも繋がると考えるのが一般的なのではないかと思います。

一方、陰謀論者を斬ると主張するブログの目的は、陰謀論者の勘違いを指摘すること。米軍機パイロットに揶揄われていることを知らせてあげること。モンサント社が土壌改良に貢献していることを知らせてあげる事なのではと思います。個人的にはどれも全く説得力がないように思えます。なぜかと言えば視点の高さや多角性がまるで違っているからです。きっと本人は確実な情報源から得た内容を元に斬ると言ってるのだと思いますが、その情報源の正しさは証明されていません。それは陰謀論者も同じかも知れませんが考える視点が違ってます。だから陰謀論者を斬ると言っても全く斬れてないように思えるのです。

今後、この結論も明確になると思います。澄み切った空の日が続けば分かって来るかも知れません。

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