見出し画像

トランペットを吹き始めて分かったこと その10

アダム・ラッパの説明によるとピボット奏法でトランペットの持つ角度や唇に当てる角度を変えるより、舌の位置を前後に移動して、エアーの吹き出し角度を変えることで簡単にピッチが変わると言います。試しにやってみると簡単ではありませんが、舌を引くとエアーは下向きにマウスピースへ吹き込まれて高い音が出ます。反対に舌を前へ突き出すとエアーは上向きに噴き出されて低音が出ます。ラッパ氏が言うようにマウスピースのカップ内のエアーが当たる場所や位置、角度で吹き分けられると実感するには至ってませんが、多分そうなんだろうと思います。

アンブシュアも悩みが尽きないものですが、ラッパ氏によるとチンパンジーのように少し唇を中央に寄せて口笛を吹くようにマウスピースへ当ててエアーを吹き込むと無理なく音が出て、音程は舌の上下、前後の動きでシラブルを変化させて調整すると言ってます。やってみるとその通りだと分かりますが、なかなか体に覚え込ませるには反復練習が必要なことが直ぐに分かります。そして、唇が疲れてきて支えが緩むとつい力んでしまって音が出にくくなり、ますます力んでしまうことも分かりました。

唇が疲れてふにゃふにゃになると力を入れてしまいます。そんな時、使っているマウスピースより少し小さい口径のマウスピースへ変更すると持ち直しますが、演奏途中にこんなことやらないでしょうから鍛えるしかないのかも知れません。これはなかなか厄介な問題です。日々の訓練でだんだんと唇がヘタって来るまでの時間が伸びてくるのだろうと思います。

ロングトーンは全ての基本でしょうから、力まずに低音から高音までしっかり吹けることが大切だと分かりました。タンギング、リップスラーの練習はそれぞれの音や音から低音、高音への移動の口周りの筋肉と舌の動きを体に覚え込ませないとならないのだと分かりました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?