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エクアドル国キトで魔女の呪いを解く

スピリチュアル系を信じない人は多いと思います。私もそうだったのですが、ある出来事から有りかもしれないと思うようになりました。それはエクアドル駐在中に余りの体調不良と事故の連続で、何かおかしいと知人に相談したことから始まりました。知人から「呪いをかけられているかもしれないから魔女に解いてもらってはどうか」と助言されました。それまでに街の至る所に魔女が使うような品々を売る店をたくさん見たことがありました。でもそれらはカトリック教会で使うようなものだろうと思ってましたがそうではなく魔女が呪いをかけたり、呪いを解いたりする時に使う品々だったのかと気付きました。裏返すとそれだけ魔女が多いということです。

知人に言わせると、ある霊感のようなものを感じると自身は天界に通じていると思い込んで霊能力を持っているものとして魔女をビジネスにする人が多いようです。しかし、ほとんどは悪魔に操られていると言います。簡単に言えば、良い魔女と悪い魔女がいると言われてます。需要のほとんどが憎い相手に恨みを晴らす目的で呪いをかけるみたいです。ちなみに呪いは、対象の相手が一番悲しむことが起きると言われてました。

私は紹介された一応良い魔女(本物の)という人のところへ行きました。場所は低所得者が密集して居住しているようなスラム街とまでは行かないまでも近いようなところでした。有る建物の複雑な通路を登ったり抜けたりして魔女の部屋に着きました。彼女は葉巻の煙と呪文、ユーカリの葉の付いた小枝、蝋燭など、街の魔女グッズの店で見るようなもので呪いを確かめました。どうやら女性に呪いを掛けられているとの判断でした。真っ先に思い浮かんだのは事務所の小口現金を盗んだローカルスタッフの女性でした。

魔女は初老の女性でぱっと見はお婆さんです。彼女は、呪いを解くだけではなく、コントラ(反対の意)を掛けると言い出しました。そうすれば誰が呪いを掛けたかが分かると言いました。その時は、それほど深刻に考えずに私に掛けた呪いを本人にお返しするだけだから良いだろうと思いました。そして、コントラの儀式を魔女グッツを使ってやりました。どんなものだったかは忘れました。魔女からは、2〜3日後にはハッキリするよと言われました。代金はいくらだかは忘れましたが、多分20米ドルくらいだと思います。

コントラをかけて次の日かその次の日か忘れましたが、ほぼ同じタイミングで事務所で例の女性ローカルスタッフが慌てて早退しました。私は、事情が分からずに法務担当クラークに何かあったのか尋ねました。すると彼女の弟が亡くなったとのことでした。死因は、街角でアルコールを飲んでる若者グループに声をかけられ、一緒に飲んだそうです。そこでどうやら薬を盛られて昏睡状態に落ちて金品を盗まれたようです。その後、目が覚めることなく亡くなったと聞きました。

その話を聞いて鳥肌が立ちました。もしやコントラの影響かもと、、。私は個室の事務所に戻り安全対策クラークを呼んで魔女に呪いを解いてもらったときにコントラを掛けたことを話しました。一瞬、安全対策クラークの目が大きく見開いたのが分かりました。そして彼は深呼吸して「その事は忘れて下さい。そして、そんな事は迷信であると思った方がいいです。何も関係ありません」と、、。

契約終了で帰国してもまだどうも気分が晴れなかったので、ある時ショッピングモールで手相などを見ている人に尋ねたことがあります。「私、南米で一度呪いを掛けられたことがあるみたいで向こうで解いてはもらったのですが、どうもまだ変な感じなのです。まだ呪いがかかってるか見れませんか?」、「ちょっとそれは私の専門外ですから、専門の方を探した方が良いと思います」と言われました。専門の方の心当たりは無いと言われたのでそのまま過ごすことになりました。

その後、7ヶ月続いた失業期間中にどんどん回復してきました。結局、時間と共に魔力は弱まり、活力が優って行ったのだと思います。

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