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インカ帝国の首都、クスコ:一度は訪れるべき場所

あるYouTubeビデオで南米(厳密には中米も含まれていたからラテンアメリカと言うのが正しい)で訪問すべき街で堂々の1位を獲得したクスコ。個人的には当然でしょうと思いました。何と言ってもインカ帝国(正式名称はタワンティン・スウユ、Tawantinsuyu)の首都だった場所、クスコはケチュア語で「へそ」を意味するようです。アンデス山脈中の標高3,400mに位置しています。伝説によるとスペイン人が初めてクスコを訪れた時、街の壁はすべて黄金で覆われていたそうです。黄金に輝く街だったようです。その黄金かどうか分かりませんが、スペインのグラダナのカテドラル内の黄金の祭壇を見たとき心の中でインカの黄金だと思ってしまいました。

クスコに行く前から着いたその日は暴飲・暴食を控えて早く寝て体を高地へ慣らすよう助言をもらっていました。富士山の8合目ほどの標高だから酸欠で体調を崩すからでしょう。残念ながら到着した時期、山は雨期の最中で普段よりも気圧が低く、街を歩くだけで軽く息切れする感じがしました。また、その夜は中央広場付近で国軍とテロ組織センデロルミノッソとの衝突があり、石造りの教会に避難するような事態も発生しました。

スペインの植民地だった国の街の作りはplaza de armasとかzócalo(特にメキシコ)とか呼ばれる中央広場を中心に教会、政府庁舎がその広場に面して建てられる形式のものがほとんどになってます。なので街の位置関係や方角を知るにはまず中央広場へ行ってそこを中心に街の地図を頭でイメージすると簡単に理解できます。

私も早速、到着の次の日プラサ・デ・アルマスへ向かい広場のベンチに腰掛けて辺りを見回して歩いて回るルートを考えていました。すると10歳くらいの少年が近付いてきて「セニョール、靴を磨かせてくれないか?」と言ってきました。私は旅行に出る時はいつもスニーカーシューズを履いていて、磨いて光らせるような革靴では無いので「私が今履いてる靴は磨くような物じゃないだろう?」と言うと「磨けるよ、革だったら」と引き下がらない。そして同じベンチの私が座ってる横にちょこんと座り「ねえ、磨かせてよ」と、なかなか引き下がらない。「君、いつもこの辺で靴磨きやってるの?」「そうだよ」「稼いだ金、何に使うの?」「学校に行きたいんだ」と。これは当時からよく知られた理由でした。観光客はこの手の言葉に弱くチップをはずむのです。私としてはこれらの靴磨き少年対策として着てるウィンドブレーカーのポケットにいつも入れてるキャンディを一掴み分握り彼に「悪いけど靴磨きは結構だよ、これでも舐めてて」と手渡しました。少年は「グラシアス、セニョール」と言って素直に立ち去りました。

アルマス広場は、街の中心で観光客相手のレストランやペーニャ(フォルクローレ演奏をやる酒場)があり、食事はクイ(ハムスターのようなネズミ)やイモ類、アルコールはチチャ、ピスコ、音楽はワイノです。行けばYoutubeで訪問すべき場所に選ばれる理由がそこら中にあることが分かります。Viva Peru!

https://youtu.be/N50PhJ4Pr1Q

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