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『ホドロフスキーのDUNE』観に行ってきました!

本当は公開初日(6.14公開)に観に行ってきたのですが、いつもの一言映画感想では終われないな…という想いが強いながらもなかなか記事にすることが出来ず…遅くなってしまいました。

映画好きの人、モノづくりに携わる人に是非観ていただきたい映画です。

芸術はお金には変えられない。また、お金によって簡単に潰されてしまうのも芸術。勿論、生きていくためにお金は必要ですが、お金に目がくらんだ途端、芸術というものは霞んでしまうのです。
売れることを前提に作ったもの、最早それは芸術ではない。これは特にわたしのような底辺のwebデザイナーなんかが痛感することです。わたしがやっていることなんてクリエイティブでもなんでもないと。売れることをまず第一に考え作る、流行りの方法で作る、クライアントが気に入るように作る…うん、もう全然ダメ。

このようなことを改めて考えされてくれる映画でした。そして本物の芸術とは、モノづくりとは、を見せつけてくれます。

『ホドロフスキーのDUNE』は、未完の『DUNE』が企画され頓挫し、それに纏わるあれこれを描いたドキュメンタリー映画です。このホドロフスキーのDUNEは、のちのハリウッドのSF映画に、多大なる影響を与えることになりました。

『DUNE』は未完の作と言われていますが、ホドロフスキーが頓挫したのち、実はデビッド・リンチが作ってます。わたしはデビッド・リンチもすごく好きな監督のひとりです。『イレイザーヘッド』や『ブルーベルベッド』や『マルホランド・ドライブ』など、カルト的な作品を作る変態ですばらしい監督だと思います。


しかしそのデビッド・リンチが作ったDUNEは…

残念ながら拙いSF映画というか…大失敗だったと思います。リンチの映画でこんなにつまらない映画は初めてでした。リンチでもDUNEは描けなかったのか…!(原作が本当にヤバそうなので)

アレハンドロ・ホドロフスキー監督は、知る人ぞ知る鬼才の映画監督です。

わたしは18歳の時にホドロフスキーの映画に出会い、強い衝撃を受けました。映画とはこういうものなのか!!!!!!なんということだ!!!!!今まで観てきたものはいったい……とショックを受けました。この時、わたしの右脳がニョキニョキもこもこと変化した気がします。

映画のキャプチャーだけでもそれとなく伝わると思いますので(というかわたしの拙い説明よりもはるか)今までの代表3作品のキャプチャー貼っておきます。とてつもない映像美!まさしく芸術映画です。


エル・トポ(1970)

ジョン・レノンが45万ドル(当時の日本円で1億6千万円)で『エル・トポ』の配給権を買い、アンディ・ウォーホル、ミック・ジャガーも惚れ込んだと言われている作品です。寺山修司も大絶賛し、日本での配給権を買い取ろうとしていたとか。


ホーリー・マウンテン(1973)

これがわたしが生まれる前の映画だっていうのがすごい。


サンタ・サングレ(聖なる血)(1989)

ホドロフスキー監督が“初めて商業映画を意識して制作した”という作品。

どれも芸術的で宗教的でドラッギーであり、そして残酷で美しい。

興味ある方は是非観ていただきたい。絶対映画観変わりますから!

そして、この夏、ホドロフスキー23年ぶりの新作が公開されます。

『リアリティのダンス』(7.12公開)


ぜひ!ぜひ!この機会にホドロフスキーの世界に触れてみてください!今年一番のおススメ映画です。映画観も人生観も変わる一作になること間違いなしです!

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