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豊かさとは、今あるものに気づくこと

ある方の発信を聞いていたら「豊かさマインド」という言葉が出てきました。
「豊かさをどう捉えるか」という視点の一つとして、「現代に生きる私たちは莫大な公共財産の相続人である」という考え方を聞いた時は目から鱗でした。

"おとぎばなしの王子でもむかしはとてもたべられない〜♪"と歌われたアイスクリームは、現代は誰でも手軽に買える食べ物ですよね。

過去の人々が作り上げてきた文明の産物、例えば、車・テレビ・スマホ等々「かつては夢だった現実」は今、自由に手に入れて使うことができます。

図書館で本が無料で借りられたり、バスや電車といった交通機関があったり、きれいな水が飲めたりするのも、その仕組みを作り出した過去の偉業のおかげです。
そして、現代に生きるわたしたちはそれを受け継いでいます。何の権利などなくとも。

そう考えれば、私たち日本人は既に豊かです。
中世の貴族よりずっと、便利で快適な暮らしをしているかもしれません。
(もちろん世界視点で見れば、このような整備をまだまだ必要としている国はきっとあるけれど)

上を見ればキリがないけれど、最低限の暮らしは整えられているはずの日本。
それなのに、世界の幸福度ランキングでは常に下位にいます。
それがずっと気になっています。

「所有するものやお金が、自分の暮らしの豊かさの指標となる」
それは確かに一理あると思いますが、あの人は持っているのに自分は持っていないといった「比較」で豊かさを測ってしまっていることが、豊かだと感じられない原因の一つかもしれません。

私たちが日頃、当たり前に享受しているもの、
例えば、空気・電気・水道・通信・公共施設・交通機関・安定供給されている食料や日用品・人権・自由、等々を当たり前に受け取るのではなく、ひとつひとつ感謝することができれば、何も変わらないはずの日常にも幸福が増えるのではないだろうかと思います。

(そんなことを思いつつも、ディズニー何回も行っている友達のことを「いいなー」という我が子に対してなんとなくモヤっとしてしまう自分もいるのですが・・・私はディズニーに行きたいわけでは全くないけど、なんていうか、そのお友達の家の経済力みたいなものをなんとなーく羨ましく思っているところがあるのかなぁと・・・)

話が逸れましたが。
ないものに目を向けるより、既に持っているものも沢山あるということに意識を向ければ、案外自分はいろんなものを手にしていることに気付けます。

温かい人間関係
自分を成長させる体験
世界を生き抜くための知恵
選び取り決断する勇気

これらだって、自分の豊かさの一部です。

視点をひとつ変えるだけで、世界の見え方が変わる。
その気付きすら、自分の豊かさの一部だと思っています。

誰の中にも、豊かさはあります。
探してみませんか。

↑ いつきさんの飾り罫線使わせていただきました

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