フィンガースタイルギターテクニック
冬は手や指が冷えて強ばりがちで、いきなりギターに向き合うと全然指が動かなかったりして辛い時期です。
しかし同時に、空気が澄んでいるからか、楽器が乾燥しているからなのか、音が綺麗に響くような気もして、手指さえあったまってくれていれば、楽しくじっくり取り組める時期でもあるかもしれませんね。
指が冷えているなと感じたら、お湯で手を洗ったり、温かい飲み物を入れた缶やカップなどを触るのも良いので、あたためてから弾くようにしましょう。
さて今回は右手のテクニックです。
ギターは演奏時に左手の方を向いて弾くことが多い(右利きの場合)ので、どうしても意識が左手に向きがちですが、実際右手の方も仕事量は多いですよね。
左手は音程を決めたり、ビブラートやスライドといったことを担っていますが、右手は強弱、音質、タイミング。。。と。
今回は特にフィンガースタイルの導入なので、左手はできるだけシンプルなものにしますが、右手を凝視しながら弾いたり、いつもと違う無理なギターの構え方にしたりしないように気をつけてくださいね。
では譜例です。
この譜例の右手は、親指、人差し指、親指、中指の順で弾きましょう。
細かくきちんとコードネームをつけるとややこしくなるので、今回は大雑把に簡略的なコードネームとしました。
右手の親指はできるだけ人さし指から離すようにして弾きたいです。
例えれば親指を立てた、フェイスブックなんかのいいね!マークみたいな感じをそのままギターの上においたような感じでしょうか。
また一音一音弾くたびに手全体が動いてしまうと、いちいち弾く弦を探すような感じになってしまうので、手の平の位置はあまり動かないように心がけると目的の弦が狙いやすいと思います。
ちなみに左手は、全体を通してできるだけ最小限の動きで押さえられるように工夫したいです。
あくまで一例ですが、私は最初のCは1弦を小指で、2弦を薬指で、5弦を中指で押さえて、G-Dと進んでも1弦と2弦はそのまま離さないように弾き進めていくようにします。
慣れてきたら右手の人差し指と中指の順番を入れ替えて、こちらの譜例も試してみて欲しいです。
繊細な違いではありますが、バリエーションが一つできました。
今回はルート+1、2、3弦のパターンですが、弾く弦のセットも工夫したり、他のコード進行でも試してみて欲しいです。
ルート音が4分音符でベース役のようにしっかり響くようになってくると、シンプルなパターンですが、リズミックにグルービーに演奏できるようになると思います。
まずは一定のリズムで弾けるテンポまでゆっくりにして、必要であればメトロノームも利用して弾いてみましょう。
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