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ギターで弾くセブンスコード(四和音)のインバージョン(転回形)

シンセやキーボードなんかのプリセットパッチにはそれぞれ名前がついてたりするんですが、あれはギターだとどういうことになるのかなと考えてみたりします。

例えばパッドって書いてあると伸ばして使う音、スタブっていうと短く使う音、リードは。。。ギターのマルチエフェクターのパッチにもリードはありますね。

。。。エフェクターを使って色々な音を使い分ける楽しみはエレキギターならではと言えますが。。。クリーントーンやアコースティックギターなんかでも伸ばす時に向いてるもの、短くパーカッシブに弾く時に向いているものがあると思います。

アレンジの世界だと伸ばす時はオープンボイシング(トップとボトムの音程差が1オクターブを超えるボイシング)で、短い音はクローズドボイシングでなんていうセオリーもあったりしますが、それに加えて音数なんかでも調節できたりしますよね。

単音でプツプツポツポツやるのもありですし。。。色々浮かぶんですが、それをどの音でやるか、どの音域でやるかってことがさっとわかりたい時なんかにも、やはりコードの知識の有無が関わってくると思います。

トライアドに関しては以前こんな記事を書きました。

この記事はルートポジションだけなのですが、いずれインバージョン(展開形)も含めた形も他の記事で紹介しようと思います。

さてこのインバージョンなのですが、各構成音に対して1弦ずつ割り当てると、ギターは6弦あるので、実際に弾いてみると選択肢は7thコードよりもトライアドの方が多くなります。

というわけでまずは7thコードからいきたいと思います。

インバージョンをギターのポジションから理解するとコードの構造が理解しやすいし、響きも楽しい、コードの可能性が増える、応用的には代理コードにも発展していける。。。何よりインバージョンを実際に弾いているとインバージョンのプレイに耳が反応するようになるはず。。。という事でこれはやるしかない!ですよね。

7thコードのルートポジションの各構成音の機能についてはこちらの記事で紹介しています。

余裕があれば、ポジションに加えて各音の機能も一緒に覚えましょう。

ではそれぞれのインバージョンを弾いてみましょう。

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一気にあげると結構な量ですね。。。まずは一段ずつ運指を考えながらゆっくり味わうように弾いてみてください。

アコースティックギターでは12フレットを使ってコードを弾くのは現実的ではないかもしれませんが。。。他のルートにも応用したりしながら響きを確認してみてほしいです。

ところでコードネームと実際のボイシングの関係については、コードトーンさえ守ればルート以外は自由にボイスして良いので、インバージョンでは一番低い音だけをコードネームに"/E"のように追記します(CMaj7/Eと表記、読みはシーメジャーセブン オン イーです)。

ただ実際のアンサンブルにおいてはルートはベースが決定する事です。

逆に考えればベースがルートを弾いているならば、CMaj7の指定のところで可能性としては上記のコード全て弾けるという事になりますね。。。また本当はベースがいなくても"あるもの"として考えるという事も、実際には良くあると思います。

何しろ上記のコードネームはギター単体で考えた時に整理しやすくするためのものと割り切って、全てCMaj7と考えた方が良いかもしれません。

結局上の譜例の形も、覚えて実際にアンサンブルで使うようになると、表記の音を全て弾くかどうかを選択するようになっていくでしょうから、どの音が一番低い音かなんてほとんど気にすることでもなくなっていきますしね。。。

ちなみにアレンジ的な考えをこのギターコードに当てはめると、譜例のコードは全てオープンボイシングで、一段目がドロップ3(単純にボイシングの上から三つ目の音を一オクターブ下げる)、二段目三段目はドロップ2で同じボイシングです。

ところでギターの1弦と6弦の同一フレットは同じ音名ですね。

三段目の譜例は一段目を応用して作れば個別に覚える必要はないかもです。

できるだけ覚えることは少ない方が良いですもんね。。。こんな譜例を作っておいていうことではないかもしれませんが。。。

覚える過程としてはやはり6弦と5弦のルートから3rd、5th、7thの音を把握して弾くようにすると各インバージョンのポジションの関係が見えやすいと思います。

今回はとりあえずCMaj7の形だけを紹介しましたが、7thコードはご存知の通り8種類あります。

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どの音がどの弦、または指なのかを考えて、それぞれのコードの響きを確認してみてください。

最初はパズルをやっているみたいになっちゃいますね。。。なれないストレッチなんかも出てきますが。。。あ、もちろん手首を無理に曲げたり、極端に突き出したりしないように押さえてくださいね。

私自身はこの練習をして、左の指、手、腕に無理のないギターの構えを確定したと記憶しています。

人によっては始めたら一定の日数。。。年数かかるアイディアかもしれません。

是非やってみてください!

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