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大阪歯科大学、歯学部復学システムを刷新、公表

6年生対策?

毎月のように文春砲が歯学部を標的にしている昨今ですが、ひっそりと大阪歯科大学が結構大事な文章をサイトに載せているという情報を頂きました。

大阪歯科大学は規則を色々とサイトに公開してくれています。

その中にちょっと目立つものがあるんですよ。歯学部再入学に関する申し合わせというやつです。

歯学部復学システム

実は再入学システムを持っている私立歯学部は確認しているだけで結構な数あります。なぜこういうシステムが存在するか、というと、留年率の上昇と規定年数の縛りの厳格化により除籍、退学が多くなっているからです。このnoteをいつも読んでいる方にはお馴染みの表を提示します。

私立歯学部の留年休学者率の平均は27.4%となっており、学生数の1/4ぐらいが留年休学を経験した事がある学生ということになります。在学中に一度でも留年・休学を経験した人をカウントしていますので、高学年になるとどんどん高くなる傾向にあります。6年生の60%ぐらいが留年休学経験者なんていう大学もあります。

昔は私立歯学部は縛りなく最大12年在籍することが可能でした。なんならさらに休学も加えれば20年以上いることもできたかと思います。しかし、今は大学により異なりますが、1学年2回までルールとか6年生は3回までしかできないとかそういった細かいルールが設定され、よほどの事がないと12年いることが難しくなりました。
そういう訳で、除籍、退学になる人が以前より多くなっています。4年生で行われる事が多いCBTや6年時の卒業判定で多留して除籍になる事が多いです。歯科医師国家試験の合格率に敏感になっているので、成績が悪い人をお情けで卒業させる、なんていう事も難しくなっています。

除籍になっても歯科医師免許が欲しいという人がいます。そういった人が選ぶルートが2つあります。それが他大学歯学部への編入と除籍になった大学への復学です。
他大学歯学部からの編入を受け入れている歯学部はメジャーなところで3校ほど確認しています。除籍になった学年により、1~4年あたりに編入となることが多いですが、編入した人が歯科医師になれる%はかなり低いです。
自大学への復学のための試験はかなり厳しいのが一般的で、復学できる可能性はかなり低く、その分復学できれば歯科医師になれる可能性は高いと言われています。特徴としては、やめた学年に復帰できる事で、6年生で退学したら6年生に復学できる事が多いです。ただし、復学条件が厳しいため、予備校の復学コースに延々と通い続ける事になる可能性もあります。

大阪歯科大学の復学システム

大阪歯科大学は退学者数を公表していません。留年休学者率は私立歯学部の中では低めな事から、そこまで期限切れによる除籍などは少ないと思われます。ただし、6年生だけはかなり留年しますので、6年生で退学する学生はいるのかもしれません。勿論、学業不振以外の理由で退学した人が復学を希望する可能性もわずかにあるでしょう。

大阪歯科大学の復学試験がどれだけ厳しいかは把握しておりませんが、以下の資料をみるとマークシートと小論文、面接とかなり厳しそうです。なお、この規則は改訂されたもので、以前から再入学のシステム自体はあったようです。

例えば、6年生で退学→6年生に復学した場合、理論上6年生を6回留年することが可能です。1年で復学した場合、1年生を4年できますね。大阪歯科大学は各学年の縛りが比較的緩いようです。

初めて入学した時の縛りと同じとすると、この緩さなら余程のことがない限り期限切れで退学する事はないかと思います。この再入学システムを利用する人が少ないでしょう。ただし、システムがありしかも改訂されたということは0人ではないんでしょうね。

こういうルールを明示している大学は少ない

復学に関する噂は色々と耳に入ってきますが、では実際どういうルールなのかを明示している大学を、私は大阪歯科大学以外知りません。あくまで裏ルートですからね。改訂を機に公開してくれてありがとうというしかないです。とある学生さん用ではないことを祈りますよ。
しかし、24年間大阪歯科大学にいったら一体いくらかかるんでしょうかねえ。




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