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歯学部入学おめでとうございます2024ver国公立編

はじめに

歯学部は小さい学部故に情報がとても少ないです。国公立歯学部は偏差値や共通テストのボーダーなどが似かよっており、どこに進学しても同じなのではないか、と思う人もいるでしょう。しかし、それは誤りです。

国公立の大学においても6年で歯科医師になる事ができる確率は20年前と比較すれば下がっています。特に一部の大学で国家試験合格率の低下や、留年率の上昇が認められます。私立と違い、国公立では再受験組など金銭面な制約がある学生も多く、留年や休学、国試浪人などはかなり痛いでしょう。そういったトラップに巻き込まれないようにするためには現状と今後の展望を理解する必要があります。

このブログの対象者、扱う内容

このブログの読者として、歯学部入学者、その保護者、歯学教育に携わっている先生、今後歯学部入学を検討している学生やその保護者などを想定しています。

「今春の入学者に対して円滑に卒業するための各大学の留年・休学や6年で国家試験に受かる確率などの情報やどの学年が危ないか」などを提示します。
今回は国公立大学12校を扱います。

今回のデータは文科省と厚労省、各大学から発表されている数字を用いて公表されている数字のみで構築してあります。
文章に関しても数字に対して忠実に考察するように配慮しています。内部事情は少しだけ書いている大学がありますが、殆どは数字から推察した結果です。国公立は私立よりも状況が良い大学が多いので私立のような膨大な解析量にはなっていません。

なお当然ですが、ここで公開している文章や画像を無断で転載することは禁じます。それをやられると引きこもった意味がありません。

課金について

大変申し訳ございませんが、一度購入して頂いた記事に関して返金は致しませんのでご注意ください。スマホでの閲覧は表が見づらいと思いますので、PCまたはタブレットなど大きめの画面での閲覧をお勧めします。

国公立の6年ストレート合格率について

国立大学歯学部では医学部への仮面浪人などで1年生で退学する学生が大学によっては数%程度存在すると言われています。そのため、6年ストレート合格率が退学者により低くなっている可能性があります。ただし、その人数や割合は正確にはわからないため、こちらとしてデータや文章の内容に補正は設定しておりません。入学してから実際の数値を把握していただき、ご自身で補正してください。

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