見出し画像

第49話:ゲーム実況者と攻略サイト

かつてはなかった、居なかった。

ゲーム実況者さん、攻略サイト、まとめサイト、(ネトブロ)

ツイッター、フェイスブック、インスタグラム、ユーチューブ、ティックトックほか

今回は最初の2つについて考えていく。

「ウマ娘」は「ぱかチューブっ!」という公式サイトが存在するが、これはアニメの第1期直前に誕生したことは既に記した。

2018年春に出来たこのチャンネル。

ゲーム「ウマ娘 プリティーダービー」が配信される前

また

「UMAMUSUME PROJECT」を支え続けてきた(いる)情報番組


しかしブーム期には、これ以上に影響力のある広告媒体が存在した!

それが「ゲーム実況者さん」と「攻略サイト」だった。

この「ゲーム実況者さん」ユーチューブ専業者さんと、会社員・公務員・自営業・主婦業・自由業(ライター、カメラマンなど)との兼業者さんの2種類がいる。

言うまでもなく、ゲーム産業の担い手は前者の方である。

特にチャンネル登録者数10万人以上の実況者さんの影響力は絶大で、この数が多いジャンル、ゲームほど社会的な重要度や影響力が増す。

では現在、この分野でゲーム「ウマ娘」はどの位置にあるのか?

少なくともTOP3には入っている(と思われる)。

また、ゲーム攻略系サイトがアプリゲームの普及と共に誕生し、こちらも社会的影響力を加えた。

昔はゲームの攻略と言えば、攻略本(雑誌)であった。

ところが今の世の中はユーチュブ、ネットが主流となっている。

中でもゲーム実況者さん攻略サイト、まとめサイト、ツイッターなどあらゆる情報元から動画を構成する。

そのため特に重要な存在である。

毎日新しく更新される運営からの情報は彼らの懐を潤す、

収入源となっている。

また、「ウマ娘」の場合は競馬系情報も素材として扱われる。

競馬動画、競馬サイト、予想サイト、競走馬のウィキペディアほか・・・

JRA(日本中央競馬会)の公式サイトは「ウマ娘」のゲーム実況者さんにとって非常に馴染み深いものだろう。

ネット競馬もそう。

株式会社ネットドリーマーズはこの分野において長らく覇権を維持している。こうしたサイトは先行者利益があるので「一極集中型」になりやすい。)


ゲーム攻略系サイトについて「ウマ娘 攻略」と検索すると、

株式会社GameWith(ゲームウィズ)、ゲーム8、アルテマ、神ゲー攻略、ウマ娘ラボなどが1ページ目に並ぶ。

その後にようやくファミ通のサイトが出てくる。

株式会社ゲームウィズはアプリゲームの登場にいち早く目を付けて成長した企業である。

業界最大手。

他のゲームにも似た傾向がある。

ネット攻略系サイトの特徴としては、仮に最大手が出遅れたとしても情報が蓄積していく中で「寡頭制の鉄則」の如く頂点にすり寄っていくという傾向がある

そのため近年はゲーム会社ばかりか、ゲーム攻略系企業(ゲームウィズ)もテレビCMで見かけるようになった。

こうした昨今の、ゲーム会社の隆盛は球団を買収したり、新卒の人気企業となっていることからも証明できよう。

サイゲームスは株式会社サイバーエージェントの系列に属し、設立者の藤田晋さんは馬主としても有名になった。

もともとは人材派遣会社の社員であった藤田氏。

最初はインターネット関連の企画営業を主目的として設立(1998年)

現在のイメージは・・・

本企業の主要子会社に株式会社サイゲームスとアベマTVがある。

昨年、ワールドカップの全試合無料放送が話題となったが、

「ウマ娘」のヒットもその背景にはあったと言われている。

少し話が飛んだ。

ゲーム攻略系サイト、まとめサイト以上に影響力があるのは、

やはりユーチューブ「ニコニコ動画」:ドワンゴと双璧の時代は過ぎ去った。2000年代後半、歌い手さん、ゲーム実況者さん他、色々ありがとう。今やゲームプレイ実況者さんからゲーム攻略系実況さんに勢いがシフト。ユーチューブの方が強くなった。)

ゲーム「ウマ娘」ブームを作ったものは誰か。

その有力な担い手の一団が「ウマ娘」系ユーチューバー(ゲーム実況者)さんたちであった。

彼ら、彼女らは常に新しい獲物を探して動いているハイエナである。

そのターゲットに指名されたのがゲーム「ウマ娘」だった。

配信初日の2021年2月24日(実際は、宣伝・準備を兼ねるのでそれより少し前)にゲルマン人の大移動のようにゲーム実況者さんは「ウマ娘」に群がった。

ゲーム実況のプロ、競馬系ユーチューバー、新規参入、単なる勢い、理由や目的は多々ある。

しかしながら、

この一団は結局のところ、「ゲーム実況のプロ」に収束する。

競馬の知識、馬券歴、競走馬に対する愛情は彼らの技術に勝てない。

ゲーム実況経験が豊富で既にチャンネル登録者(数)を持っている人が強い。

他の知識は後から作ればいい・・・笑

また、彼らは財力、ゲームスキル、動画編集の力が半端ない!

だからこれが第1集団(グループ)となってしまうのだ。

史実(実馬)を辿る系ユーチューバーさん、まとめサイトから引用するユーチューバーさん、競馬情報系ユーチューバーさん、ウマ娘広告=プレイ動画のショート。

これらは、おおよそ第2集団にあたる。

この集団もたいへん人気はあるが、第1集団の達人たちには適わない。

職人が第2集団をやってしまうパターンもある。

その場合は財力、ゲームスキルは問われない。

それでも動画編集技術は重要な要素となるので、なかなか素人が対抗できるものではない。

少しここで面白い話を出そう。

ドラゴンクエストウォークをやっている人の中で「D4」は知名度が高い。

本ゲームは2019年9月に配信された後、ブームを作った。

D4は、ぎこちゃん、バナナ(Banana Games)さん、テマキ(Team TEMAKI)さん、のっちん(NottinTV)さんで構成される初期ドラクエウォークの有名なグループであった。

しかし、

出土がそれぞれ異なった。

ぎこちゃんはモンストのレジェンドユーチューバーさん

バナナさんは企画、動画制作出身者。

テマキさんは元建設業界に居たサラリーマンでドラクエ系ユーチューバーのレジェンド(主にガチャ動画)

のっちんさんはプロゲーマー、ビジネス系ユーチューバー

だった。

バナナさん以外は大手ユーチューバー所属会社であるウームに居た。

後発で人気を呼んだドラゴンクエストタクトが出た際に、

バナナさん以外はタクトに浮気をした(その際、苦言を呈していた)。

ぎこちゃんはタクトをすぐ辞めた(後にウォーク熱も徐々に冷めて、最近復活しつつある)。

テマキさんはずっと続けていたが、ドラゴンクエストモンスターズスーパーライト(スパラ、dqmsl)→ドラクエウォーク→ドラクエタクトと変遷。

結構前にスパラを捨てて、ついに昨年タクトとも別れた。

現在は専業ドラクエウォークユーチューバーとして、攻略というより主にガチャ芸人、課金ごり押しスタイルといった装い、対人には以前から定評がある。

のっちんさんは、少しの間タクトをやっていたが、途中で辞めた(ウォーク熱も少しずつ冷めて曖昧な状態となった・・・)。

ドラクエ系実況者、史実の上でドラクエウォーク愛はバナナさん、テマキさん、(ぎこちゃん、のっちんさん)となった・・・テマキさんは人気者だが。。。

ゲーム「ウマ娘」が出る前にのっちんさんはテマキさんに相談した。

ユーチューバーとしてこれからどうしたらよいか・・・(この企画自体が動画のネタという側面もあった)

この時点での格・人気(チャンネル登録者数はテマキさんの方が多かった)はテマキさんの方が上。

その直後にゲーム「ウマ娘」が配信された。

合理主義的なのっちんさんは、すぐに「ウマ娘」(攻略)系ユーチューバーに移行し、人気者になった(競馬の知識は素人に毛が生えた程度だった)。

チャンネル登録者数もテマキさんを大幅に超えた(テマキさん18.8万人、のっちんさん30.7万人:2023年1月3日現在)。

現在、のっちんさんはウームを辞めて(これは別の理由であるが)、「D4」から失踪状態にある。

このことからも「ウマ娘」のブームが証明できるのだ。


追記:

スパラはNaitoさん、テマキさん、こっさん、ノゴローさん等が有名だった。

(もちろんほかにも多数居た。Naitoさんとテマキさんが2トップ

Naitoさんは現在でもスパラを続けている。

一心同体だ。

本業のSE(会社員)との兼業であるが、このゲームのトップユーチューバー(一時、他のドラクエゲーもやっていた。しかし、メインは変えなかった)。

テマキさんはスパラから離れ、またタクトからも離れ、ウォークのユーチューバーに!(カリスマが離れていった。)

こっさんはスパラからタクトに!

ノゴローさんはスパラからウォークに!

ユーチューバー(ゲーム実況者)は世間と共にある、と知った。

ちなみに、かつて「D4」はユーチューブの世界を先行者利益、隙間産業だと座談会で熱く語っていた。

ゲームとビジネスのバランスは非常に難しい。

そこには感情(好き嫌い)と現実(ビジネス)の問題が入り込む。

今でも私は取り上げた全員のことが好きだ。

そのことだけは変わらない・・・

(2023.1.03)

※ 若干編集中
















この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?