第47話:新しい「名馬」づくり③(JRA賞)
このシリーズ、長くなったな・・・笑
今では当たり前だと考えられているJRA賞は1987年に生まれた。
この賞は3期に分かれる。
啓衆社賞時代(1954-1971年)・・・競馬予想紙を発行していた啓衆社が設けた賞
優駿賞時代(1972-1986年)・・・JRAの機関誌である『優駿』が主催
JRA賞時代(1987年 - )・・・1月に発表される(制度化)
・主な競走馬を表彰する賞
年度代表馬
最優秀2歳牡馬
最優秀2歳牝馬
最優秀3歳牡馬
最優秀3歳牝馬
最優秀4歳以上牡馬
最優秀4歳以上牝馬
最優秀短距離馬
最優秀ダートホース
最優秀障害馬
うん。聞きなれた賞だ。
(年度によっては特別賞もある。)
調教師ならびに騎手に関する表彰
「JRA賞馬事文化賞」については省く(1987年誕生)
これらの競馬賞の変遷は競馬のイメージに深く関わるから、
もちろん戦後日本競馬史やJRAの歴史、ウマ娘とも関係している。
(そういう話を)今までもたくさんしてきた(笑)
今回の話は短いです。
競馬予想紙→雑誌『優駿』→JRA(日本中央競馬会)を念頭に
問題1:
1970年代までの「名馬」をメインにしたゲーム「ウマ娘」は作れますか?
答え:
作れます!
別の質問に変えてみる。
問題2:
グレード制や競馬の殿堂(共に84年)、JRA賞の制度化(87年)後の「名馬」をメインにしたゲーム「ウマ娘」は売れますか?
答え:
凄く売れます!
この2つの問題にたいしては「注」が必要となる。
注:作れて、かつ売れる見込みがある状況が大事である。
だから私は『「ウマ娘」とJRA(日本中央競馬会)ないしは戦後競馬史』
を書いてきた。
この売れる見込みについては次の項目(この章の最終項目)でも触れたい。
キーワードは「JRA(競馬、名馬)史、日本ゲーム史、(アニメ人気と連動した)声優アイドル史」だ。
この3つの全てが揃ってようやく「ウマ娘」が誕生する土壌が整った。
1つでも欠けたらまず無理!
言うまでもなく、今の世は「SNS時代」とか、「○○世代」とかいった時代背景もあるが(主に社会学分野、次章後述)、1980年以降の日本社会はあまりに変動が大きかったのである。
追記:
次回(明日)が最終回の予定です。
(残りの2章は非公開・・・たぶんいずれどこかで会えます、笑)
「馬事文化賞」は狙ってましたが、研究テーマ的に難しい・・・
諦めた(笑)
(おそらく今年も馬事文化賞の選考委員の中に私の東大時代の恩師:指導教員が含まれます。だから、かつて進学したのですが・・・もうだいぶ昔になりました・・・笑)
参考資料:
(2023.1.02)
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