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ケイバの壁

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#壁

よく分からない日本の競馬文化

 諸外国から見た日本競馬は本当に謎だらけです。中国やロシアからの留学生が私に言いました。なぜ日本ではこんなに競馬が流行っているのですか。非常にビックリさせられました。それもそのはず・・・。  国内を見渡せば、スポーツ新聞、キオスク、電車内の広告、競馬のテレビCM、ウインズ・エクセル(場外馬券売り場)、競馬場内における大観衆(テレビ画面においても)、ウマ女(という謎の用語)、公園施設や博物館の併設、競走馬のぬいぐるみ、出走馬のボールペンやストラップ、おみやげ販売、(不足しがち

日本在来馬と大河ドラマ

 読者の皆さまがイメージする馬とは一体どのような馬(特に見た目)を指すのでしょうか。これからごく当たり前のことをお話します。現在の大河ドラマ(日本のNHK、韓国ドラマの馬医、中国ドラマの三国志など)で見られるような馬(「サラブレッド」)は昔から居たと思いますか。少なくとも世界的には17世紀までいなかった。というより、生産・改良することができなかったのです。またそのような観念や技術もありませんでした。発展した契機は「競馬」というジェントルマンたちによる娯楽の飛躍にあります。それ

日本競馬史は後からできた

 これから『日本競馬史』第1巻の「発刊のことば」を紹介していきます。ちょっと変なところがあるのでその部分は太字にします。では、参りましょうか。 ※ ここがツッコミどころだ!! ①日本競馬会(1936-1948)の時代から計画された。 → 遅っ! ②たまたま昭和39年(1964)、本会(筆者注:日本中央競馬会のこと)の創立10周年。その記念事業の1つとして・・・ → たまたま、1964年。あれから数10年。やっぱり遅っ! ③従来馬事に関する歴史書としては、日本馬政史

ケイバの壁(#2ウマ娘と競馬ファン)

こんにちは、こんばんは、おはようございます! スペちゃんです。 私は①馬と競馬の研究者(主に学術)、②競馬ファン(かつ馬券師=ギャンブラー)、③ゲーマー(ウマ娘)の3つの顔を持つ人間です。 そんな人が実装初日に一体どのような感想を抱いたのか、ということをこれからお話しよう(書こう)と思いましたが・・・ やめました(笑) 私は名馬、ウマ娘(見た目、個性)、中の人(CV)にも強い興味・関心があり、ウマ娘ファンである私(③)は実装初日に一体何を感じたのか、ゲーム攻略の話は

ケイバの壁(#3:2021年2月24日)

2021年2月24日はゲーム「ウマ娘」が実装された日である。 この日、①競馬研究者(学術)の私と②競馬ファンの私と③ゲーマーの私と④声オタ(声優ファン)の私が見事に出現した! 本項目では、配信初日のガチャの記録(育成ウマ娘、サポートカード)を簡単に振り返りながらアプリ実装初日に私が一体何を思ったのか、をテキトーに(ここ重要、笑)解説していく! まずは一覧から・・・(作るの大変でした、笑) ☆3確定スタートダッシュガチャ(育成ウマ娘): ☆3(9人)3% [スペシャ

ケイバの壁(#4:研究)

競馬の研究をしていると、自己紹介をすると、たいてい予想の話になる。 その話はよそう。 そう思うのは、「競馬=ギャンブル(賭博)」と考えているからだ。 東大で競馬の研究をしていたと、自己紹介をすると、また予想の話になった。 その話はよそう。 それは東大ホースメンクラブのせいである。 京大で競馬の研究をしていると、自己紹介をすると、再び予想の話になった。 その話はよそう。 それは京都大学競馬研究会のせいである。 学会で競馬の研究をしていると、自己紹介をすると、予

ケイバの壁(#5馬券、第1弾改)

馬券を勝馬投票券と呼ぶようになったのは、補助金競馬時代(1908-1923)からのことである。 もともと馬券と勝馬投票券は違う言葉だったが、 現在ではほとんど同じ意味で使われている。 (例えば、自由民主主義=自由主義+民主主義は現在において互いに似たようなイメージを抱きがちであるが、もともと自由主義と民主主義は喧嘩をしていた、笑。社会主義というイデオロギー上の共通の政敵が出現したがゆえに両者は結合したのだ。自由主義は私有財産の擁護などの政治的経済的自由の保護を主目的とし

ケイバの壁(#7:2種類の手帳から「JRA」の正体に迫る!①)

競馬の手帳には2種類ある。 ひとつは優駿手帳(画像右)と呼ばれるもので、もうひとつはJRAが正式に手帳(画像左)として作っている。 後者には名前がないのでJRA手帳(仮)という名にしておく。 優駿手帳は中央競馬ピーアール・センターが発行している手帳で競馬場内のターフィーショップ等で販売されている。 一方、JRA手帳は関係者向けの手帳で「情報量の多さ」に特徴がある。 優駿手帳には付録としてTICKET BOOKがつく。 何月何日。どの競馬場の何レースで。この買い目で

ケイバの壁(#7:2種類の手帳から「JRA」の正体に迫る!②)

ひとまずJRA手帳にある競馬小史の戦前編だけ見てみることにした。 仮にサブタイトルを付け加えるとすれば、 「10分の1」でまとめられる戦前の競馬史 となる。 小史全体は約10ページ程度になるが、 古代から戦前にかけての競馬は僅か1ページ分しか語られていない。 これは教育されないとも言えるし、(業務にあまり関係ないから、笑)価値を見出していないとも考えられる。 高校の「歴史の教科書」みたいなものだ(笑) ちなみに、JRAの総合職になる(なれる)人は一般的にエリー