【 “The Lord of the Rings” のタイトルはどんな意味?】

みなさんは「ファンタジー」というジャンルはお好きですか?ファンタジーといえば『ハリー・ポッター』のように、魔法などが飛び交うものが代表的な例ですよね。以前も少し触れたかもしれませんが、多くのファンタジーはイギリスで誕生しており、イギリスはまさに「ファンタジーの宝庫」といえる国なんですね。

そんなファンタジーの国であるイギリスから、今回は “The Lord of the Rings”(邦題:『指輪物語』) をご紹介したいと思います。最近では、『力の指輪』という、『指輪物語』の過去を描く新たなテレビシリーズも公開され、再度盛り上がりを見せています。今見ても非常におもしろい映画版三部作ですが、あれが約20年前に公開されたとはにわかには信じがたいほど規模の大きな作品ですよね。

元々は、J・R・R・トールキンによる小説が原作となりますが、今回は特に映画版にフォーカスして話を進めていきます。こちらの作品の原題は “The Lord of the Rings” で、日本では『指輪物語』というタイトルで広く知られています。しかし、映画版はイメージが定着している『指輪物語』ではなく、『ロード・オブ・ザ・リング』という、原作のタイトルをそのままカタカナ表記にしたタイトルとなっています。

原作のタイトルと見ていただくと分かる通り、実はこの『ロード・オブ・ザ・リング』の「ロード」は、英語では “lord” なんですね。みなさんの中には、けっこうこれを “road” だと思っている方も多いのではないでしょうか?カタカナで「ロード」と聞いたら、やはりこの「道」という意味の “road” という単語が一番に思い浮かぶのが普通かなと思います。

しかし、正しくは “lord” ということで、これは「領主」や「神」という意味を持つ単語です。さらに、 “lord” の前に “the” が付いているということで、特定の人物、もしくはやはり神を指しているということになりますね。

さらには、原作では “rings” と複数形になっているのですが、日本語タイトルでは「リング」と単数形になっています。これはもちろん特別なことではなくて、英語のタイトルをそのままカタカナ表記などにする場合には、大体 “the” や “-s” などは語呂も悪いのでカットされる場合がほとんどです。ただし、それをカットすることで微妙にタイトルのニュアンスが変わってくる場合もあります。特にカタカナにそのまま置き換えたタイトルのような場合には、特にそれが顕著だと言えるでしょう。

この “The Lord of the Rings” に関しても、そのように考えて訳してみると『指輪の神』『指輪の所有者』などの意味として捉えることができるんですね。となると、「このタイトルは一体誰のことを指しているのか?」という想像が膨らみますよね!ロード・オブ・ザ・リング好きの方はぜひ考えてみてください!

このように映画も英語と日本語タイトルでは若干違うものから完全に違うものまで様々なので、気になる方はぜひチェックしてみてください!ストーリーに関する思わぬ発見があるかもしれません。


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