【イギリス人は本当に天気の話が好き?】

みなさんは「スモールトーク」と聞くと、どんな話を思い浮かべますか?スモールトークというのは、本題に入る前の「ちょっとした雑談」のことを指します。雑談とは言ってもただの雑談というわけではなく、「よく知らない人同士」が、軽く打ち解けるための社交辞令的会話であり、ビジネススキルとしても重要と言われています。英会話学習をされている方であれば、英会話においてもこのスモールトークは重要だという話を聞いたことがあるのではないでしょうか。

とはいっても、今日は特にスモールトークのスキルについて話そうというわけではありません。今日はイギリス人のスモールトークの定番の話題と言われている「天気の話」についてご紹介したいと思います。

みなさんは、「イギリス人はとにかく天気の話が好き」という話を聞いたことがありますか?もしかしたら、日本人の私たちにはあまり馴染みがないかもしれませんが、ヨーロッパ諸国では、イギリス人のステレオタイプの代表的なものの一つとして挙げられるイメージなんですね!ステレオタイプというと事実ではないのかと思うかもしれませんし、「そもそもイギリスって天気悪そうだし、天気の話なんかわざわざするの?」と思う方もいらっしゃるかもしれません。しかし、ある研究結果によると「イギリス人は人生の4.5ヶ月を天気の話に費やしている」という結果が出たそうです。正直これが多いのか少ないのかもよくわかりませんね...。ですが、国民の約半数が、お気に入りのスモールトークとして「天気の話題」をアンケートで挙げるなど、あながち「イギリス人は天気の話題が好き」というのは100%間違っているとは言えないようです。

たしかに、イギリス人は曇り空などを指してよく “typical English weather”(典型的なイギリスの天気)といった自虐的なことを言ったりしますね。ですが、これに関しても、実はロンドンの年間降水量は東京の約半分ということで、「雨の多い国」「天気の悪い国」という印象もみなさんがそこまで思っているほどではなかったりするんですね。

では、なぜイギリス人は天気の話が好きなのでしょうか?これに関しては「これだ!」という明確な回答はないのですが、一説にはイギリス人の国民性が関係していると言われています。一般的に、イギリス人はあまり他人のことに深く立ち入ろうとしない気質があると言われています。あまりよくも知らない相手にズケズケと色々聞くのはよろしくないし、どんな話題が相手にとってタブーの話かわからないということで、当たり障りのない話の代表である「天気の話」というのが一番しっくりきて浸透したと考えられているようです。

例えばアメリカなどであれば、「今日のファッションいいね!」や「新しい髪型素敵だね!」とか、見た目に関することだったりで会話に入っていくことも多いかと思うのですが、イギリスではあまりこのような話題から入っていくことは比較的少ないんですね。もちろんどちらが良い悪いではないのですが、なんとなくこういうところは日本人とイギリス人に共通する部分があるなと感じるのは私だけでしょうか?

いかがでしたか?今日はイギリス人と「天気の話」について少しご紹介しました。スモールトークにもその国の国民性が出るっていうのは非常におもしろいですよね!みなさんももしよろしければ、気になる国の鉄板トピックなど調べてみると面白いかもしれません!


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