【ビートルズおすすめ曲(マイナー編)】

前編では比較的メジャーなビートルズの楽曲を5曲ご紹介しました。今回の後編では、ビートルズの楽曲の中でも「そこまでメジャーではないかな?」と思うものを5曲ご紹介します!いわゆる「捨て曲」みたいなものがビートルズにはあまりないと個人的に思っているのですが(もしかしたらファンだからそう思えるだけかもしれませんが...)、だからこそ、意外と有名でない曲の中にもおもしろい曲が混じっていたりするんです!


  1. “Tomorrow Never Knows”

“Tomorrow Never Knows” といっても、Mr.Children の名曲のそれではありません。この曲は、ビートルズの実験的アルバムの一つと言われている “Revolver” というアルバムに収録されている曲です。一般的なビートルズのイメージからすると、かなり変わった作風に仕上がっています。

テープを逆再生したり、どこか浮遊感のあるジョン・レノンのボーカルがあったりと、まさに実験的音楽を象徴しているような作品です。ちなみに、ジョンはこの曲を作る際に「ダライ・ラマが丘の上で説教をしているようなイメージ」という注文をつけていたみたいです。なぜかというと、この曲は「チベット死者の書」に影響を受けて書かれたものでもあるからです。そのため、歌詞も哲学的でなかなか不思議な曲となっています。「ビートルズにはこんな曲もあるのか!」と意外性を感じることのできる筆頭曲だと思います。


2. “Golden Slumbers”

作家の伊坂幸太郎の作品に『ゴールデンスランバー』という小説がありますが、そちらのタイトルの元ネタにもなっているのがこちらの曲です。ビートルズの実質のラストアルバムである “Abbey Road” に収録されている楽曲です。1分弱という非常に短い曲ではありますが、その美しさからファンにはとても人気のある曲となっています。

ちなみに “Slumber” というのは「うたた寝」の意味で、曲自体も子守唄がインスピレーションになっているようなので、子守唄的要素を含んだ曲となっています。これでビートルズが解散したと考えると非常に感慨深い曲ですね!


 3. “Helter Skelter”

ビートルズにしてはかなりロック色が強いこの楽曲ですが、作ったポール・マッカートニーも今までない騒々しい曲を目指して作ったようです。音楽界では、ヘヴィメタルの発展に影響を与えたとも言われています。

ちなみにこの “Helter Skelter” は、イギリスでは「螺旋式の大型すべり台」のことを意味しますが、他にも「混乱、カオス」などの意味もあります。有名な犯罪者であるチャールズ・マンソンは、この “Helter Skelter” という言葉を「人種間の戦争」という風に解釈して、ある意味ではスローガンのように使っていたといういわく付きの曲でもあります。もちろん、ポールにそのような意図はなかったようで、この曲が不吉なものとして捉えられるようになったことを残念がっているようなことをインタビューで答えたりもしています。


4. “Baby You’re A Rich Man”

ビートルズの “Magical Mystery Tour” というアルバムに収録されている曲です。このアルバムは同名の映画のサウンドトラックという位置付けで、ビートルズのアルバムの中でも少し特殊な存在です。

その中に収録されているこちらの曲ですが、タイトルの意味は『ベイビー、君はお金持ちだ』というシンプルなものですが、歌詞は抽象的なものが多く、「本当のお金持ちとは何か?」を問いかけている曲です。(と個人的に思っています。)

みなさんは『ソーシャル・ネットワーク』という映画を観ましたか?マーク・ザッカーバーグがFacebookを設立するまでをメインに描いた映画ですが、そのエンディングに流れるのがこの曲なんですよ!ものすごくそのラストシーンともマッチしているので、まだ観ていない方はぜひそちらも観てみてください!


5. “Nowhere Man”

最後はこの曲 “Nowhere Man” です。 “Rubber Soul” というアルバムに収録されている曲ですが、この曲は私が一番好きと言っても過言ではない曲なので最後にご紹介させていただきました。ジョン・レノンが自分について書いた曲のようです。この曲については多くは語りませんが、とにかく良い曲なのでぜひ聴いたことがない人は聴いてみてください!

いかがでしたか?今回は前編・後編に分けていくつかビートルズの曲をご紹介しました。とても有名なビートルズですが、意外とまだまだ聴いたことがない曲もあるのではないでしょうか?前回も触れたように、ビートルズはやさしい英語を使っている場合がほとんどなので、英語学習にもとてもおすすめです。ご興味のある方はぜひあらためて聴いてみてください!


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