【日本人が間違いやすい英語〜付加疑問文編〜】

英語って難しいですよね。違う言語なので当たり前といえば当たり前なのですが、知らない単語や文法以外でも、なんとなくわかっていると思っていたら、意外と勘違いして理解していたなんていうこともあるかと思います!特にネイティブの人と話をしたりしていると、そのあたりは相手も理解してくれることが多いので、尚更気付きにくいですよね!

今回は、私が英会話で教えていたりして間違っていることがけっこう多いなと思う代表的なものを一つご紹介したいと思います。もちろん、もうすでにご存知の方もいるかと思うのですが、「意外とそのミスしてるかも!」と思い当たる人はぜひご参考にしていただければと思います!

今回ご紹介するのは「付加疑問文」です。特にその中でも付加疑問文の「答え方」に注目したいと思っています!

みなさん「付加疑問文」はご存知ですよね?一応簡単にご説明すると、付加疑問文とは、Do や Are などが冒頭に来る一般的な疑問文の形ではなく、通常の文(平叙文)に疑問を付ける文章のことです。

例えば、

You like sushi, don’t you?(あなたはお寿司が好きなんですよね?)

She is your sister, isn’t she?(彼女はあなたのお姉さんですよね?)

You can play the piano, can’t you?(あなたはピアノが弾けるんですよね?)

上記のような文章のことです。このように、付加疑問は簡単に日本語で言ってしまえば「〜ですよね?」という意味を持つことになります。 「肯定文の場合には否定文を付加させる」といったように、逆の形の疑問文を付けることがミソでしたね!

ですが、今回は付加疑問文の文の作り方というよりも、その答え方に注目したいというお話をさせていただきました。上述した文章のような肯定文の場合は、実はそこまで問題ではありません。「そうです。」と言いたい場合には “Yes.” と答えれば良いですし、「いいえ。」と答えたい場合には “No.” と答えれば良いので、いつも通りの考え方で答えていれば特に問題はないでしょう。

間違えやすいのは、敢えて上で例に挙げなかったのですが、否定文の形の場合なんです!上の3つの文章をそのまま例に使ってみましょう!

You don’t like sushi, do you?(あなたはお寿司が好きじゃないですよね?)

She isn’t your sister, is she?(彼女はあなたのお姉さんじゃないですよね?)

You can’t play the piano, can you?(あなたはピアノが弾けないですよね?)

こう聞かれたときの答え方はどうでしょうか?一つ目の文を例に挙げて、仮にあなたがお寿司が好きだったとしましょう。

You don’t like sushi, do you?... “No!” と答えてしまいそうではないですか?では、逆に好きではなかった場合、 “Yes!” と答えてしまいそうではないですか?実はこれは間違えで、実際に間違って答えてしまっている人を多く見かけます。

なぜこのような間違いが起きてしまうのでしょうか?それは質問を日本語で考えてしまっていることが原因です。

日本語で「あなたは寿司が好きじゃないんですよね?」と聞かれた場合、日本語の答え方としては、「はい。嫌いです。」「いや、好きですよ。」と答えるのが普通です。つまり、日本語の場合は、否定と肯定を合わせた答え方が可能なんです!ですが、英語の場合は、Yes だったら肯定、No だったら否定と、その原則が変わることはありません。このような日本語的理由から、非常に誤解が起こりやすい問答になっているんですね!

「たしか、トマト嫌いって言ってたよね?」

“Yes!”

「あれ、嫌いって言ってなかった?」

上記のような誤解が起こりやすいので気をつけましょう!英語の場合は、Yes は肯定、No は否定が続くということを意識するようにしてみましょう!また、Yes と No だけで答えるのではなく、その後の文章までしっかりと続けるように意識すると間違えにも気付きやすいですよ!

なかなか最初からは難しいかと思いますが、徐々に英語を英語として捉えるようになってくるとこのような間違いも減っていきますので、まずは心当たりがある人は意識することから始めてみましょう!


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