【映画から学ぶ英語〜スター・ウォーズ編】

今回は、映画で使われているちょっとおもしろい英語表現についてご紹介していきたいと思います!

第一回目は『スター・ウォーズ』です!おそらく知らない人はいないのではないでしょうか?30年以上前から今なお新作なども公開され非常にファンの多いシリーズですよね!何を隠そう私自身『スター・ウォーズ』の大ファンです。『スター・ウォーズ』というと、SFでややこしくて、話も長いというイメージもあるかもしれませんが、英語に注目して観てみると、そこには、日常英会話で使えるものから、ちょっと特殊な表現まで、たくさんのフレーズが出てきます。今回は、その中でも代表的な表現を一つご紹介したいと思います。

“May the Force be with you.”(フォースと共にあらんことを)

まずは、スター・ウォーズファンなら誰もが知っている、シリーズを象徴するフレーズからです!この表現は、『スター・ウォーズ』の中では、簡単に言うと「神の御加護を」的な意味で使われています。 “Force” というのが何なのかという話になってしまうと主旨が変わってしまうので、これはいわば『スター・ウォーズ』の中での力の源のようなものです。

ここでは、このフレーズの文法に注目してみたいと思います。もし日本語訳がなかったら、みなさん意味をとれるでしょうか? 冒頭の “May” をみると、「〜してもいいですか?」という “May I ~ ?” の文章を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?でもそうすると、「フォースがあなたと一緒にいても良いですか?」という意味になってなんだか不自然に感じますよね?

ですが、これは日本語的に違いが生じるだけで、文法的には根本は同じなんです!この “May the force be with you.” は “The force may be with you.” と言い換えることができます。 “may” という単語は本来「願望・祈り」を表しています。その “May” を文頭に持ってくることで、より強い願望や祈りを表すことになるんです!

もちろん疑問文であるかそうでないかという違いはありますが、たとえば “May I borrow your pen?”(あなたのペンを借りても良いですか?)という文章もある意味「ペンを借りたい」という願望を表していますよね?このように、 “may” の持つ根本的な意味は変わらないんです!

「そんなに使わないんじゃないかな...。」と思われるかもしれませんが、日本よりも宗教が身近な英語圏では、 “May the God bless you.”(神の御加護がありますように)などの表現は実際よく耳にしますし、 “May the luck be with you.”(あなたに運が味方しますように)などちょっとカジュアルに使えたりするんです!

いかがでしょうか?今回は『スター・ウォーズ』のフレーズを例に挙げましたが、このようなフレーズは文法で理解するというよりも、フレームをそのまま覚え単語を入れ替えることで使えるフレーズと言えます。

映画の英語というと難しい印象があるかもしれませんが、映画の中ではリアルなネイティブの会話が繰り広げられているので、生きた英語をリアルに感じることができます。参考書などだけだと、実際にどれが使われている表現なのかっていうのはなかなか判断できませんが、今回の例のように、そのまま使えるようなフレーズの宝庫なので、ぜひ映画が好きな方は学習に取り入れてみることをおすすめします!

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