【おすすめイギリス文学5選】

前回は「イギリス英語を学ぶのにおすすめな映画」というテーマで英語をご紹介しました。今回はその流れで「おすすめイギリス文学」を5冊ご紹介したいと思います。

もちろん英語で読むのはかなり難しいと思うのですが、内容がおもしろいのはもちろん、日本語で読んでもイギリスの雰囲気や文化がわかるようなそんな小説をチョイスしてみたので、ぜひ参考にしてみていただけたらと思います。

  1. 『オリバー・ツイスト(Oliver Twist)』by チャールズ・ディケンズ

こちらは以前もご紹介したイギリスの代表的作家であるチャールズ・ディケンズの代表作の一つです。物語は、孤児院で育ったオリバー・ツイストという少年がロンドンを舞台に様々な人々との出会いを通して成長し、自分の出生について知っていくというものです。

以前にもご紹介したように、ディケンズの小説はロンドンを舞台にしたものが多く、その中でも広く読み親しまれているのがこちらの作品です。古くて読みにくそうと思うかもしれませんが、他のディケンズ小説と比べてストーリーもシンプルで、まさにその時代のロンドンに行ったような気分が味わえますよ!


2. 『アントニーとクレオパトラ(Antony and Cleopatra)』by ウィリアム・シェイクスピア

ちょっとマニアックになってしまって大変申し訳ないのですが、2冊目はかの有名なシェイクスピアによる『アントニーとクレオパトラ』という作品で、私がシェイクスピアで一番好きな作品です。物語としてはみなさんご存知世界三代美人の1人であり、古代エジブトの女王であるクレオパトラと、ローマ帝国を当時統治していたアントニーの恋模様を描いた悲劇です。大学生の頃に教授の解説を聞いて、「なんで1人の人間がこんな知識を詰め込めるんだ!シェイクスピアは絶対宇宙人だ!」と思わず思ってしまった思い出深い作品です。


3.『1984年(Nineteen Eighty-Four)』by ジョージ・オーウェル

『1984年』はイギリスの作家であるジョージ・オーウェルによって1949年に発表された、いわゆる「ディストピア小説」です。近未来小説であり、簡単に言ってしまえば完全なる監視社会とそこに生きる人々の姿を描いた作品です。生憎、1984年にはこのような社会にはなりませんでしたが、現在になってここに描いた未来に近づいてきているのではないかということでだいぶ話題にもなった本です。なんとなく都市伝説的な要素もあって、今読んでも十分に面白いですし、むしろ今だからこそ読んでほしい作品となっています!


4. 『わたしを離さないで(Never Let Me Go)by カズオ・イシグロ

2017年にノーベル文学賞を受賞したということでこの人の作品を読んだ人も多いかもしれません。長崎生まれでイギリス育ちというなかなか異色の経歴を持つ作家です。そのカズオ・イシグロの代表作の一つが、この『わたしを離さないで』です。タイトルからすると、「なんだかラブストーリーかな?」と思いそうですが、内容はなかなかハードで心に刺さる作品となっています。生まれは日本ということで、日本人から見たイギリスという雰囲気を感じることができるのもこの作家の魅力だと思います。


5. 『ナイルに死す(Death on the Nile)by アガサ・クリスティー

以前イギリスの名探偵ということでシャーロック・ホームズをご紹介しましたが、イギリスにはホームズに負けず劣らず有名な探偵がもう1人います。それがアガサ・クリスティーが生み出したエルキュール・ポアロです。この『ナイルに死す』は、ナイル川の観光船を舞台に起こる殺人事件を描いたミステリーです。当時のイギリスの上流階級の人々の様子を感じれたり、まるで自分も旅行をしているかのような紀行文的な雰囲気を持っているところ大きな魅力です。

いかがでしたか?イギリス文学というと少し古臭いイメージがあって、実際ご紹介したものも少し古いものが多いですが、どの作品もイギリスの文化を非常に色濃く反映している作品ばかりです。あまり小説は読まないという方でも、イギリス好きな人はぜひ読んでみてください!


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