【これって同じ映画!?〜英語と日本語でタイトルが異なる映画〜】

いくつか前の回の内容で『ロード・オブ・ザ・リング』のお話をした際に、日本語と英語のタイトルに若干の違いがあるということをお話しさせていただきました。今回は、その点に注目して、英語と日本語のタイトルがだいぶ違っている映画を5つご紹介したいと思います!「それぞれがなぜそのタイトルになったのか?」ということを考えてみると、また新たな視点でその映画を観ることができるかもしれませんよ!

 1. 『千と千尋の神隠し』→ “Spirited Away”

まずは日本が世界に誇るジブリの『千と千尋の神隠し』のご紹介です!つい最近『鬼滅の刃』に抜かれるまでは、20年近く日本の歴代興行記録を持っていたすごい映画です。アカデミー賞も受賞しましたよね!みなさんの中にもこの映画が大好きな人もたくさんいるかと思います。

そんな『千と千尋の神隠し』の英語のタイトルは “Spirited Away” です。「あれ、千と千尋は?」と思うかもしれませんが、この “Spirited Away” というのは「神隠し」という意味です。ですので、単純に「神隠し」という言葉がタイトルになっているんですね。日本のタイトルに馴染んでる私たちからするとあまりイメージがわかないタイトルですね。ちなみに、外国ではあまり神隠しという概念は内容で、どちらかという「誘拐」などの意味で使われるようです。

2. “Frozen” →『アナと雪の女王』

こちらも一世を風靡した映画である『アナと雪の女王』です。一時期はどこに言ってもあの主題歌が流れているような気がしていました。こちらの原題は “Frozen” です。つまり「凍った」ということですね!これがたしかに日本語だとなんとも味気ないですし、なんと訳したら良いものかという感じですよね。結果として『アナと雪の女王』という素晴らしい邦題がつき、日本でも大ヒットしました!ちなみに、ディズニー映画はけっこう原題と邦題がだいぶ違うものが多いです。

3. “Sleepless in Seattle” → 『めぐり逢えたら』

みなさんこの映画をご存知ですか?だいぶ古い映画なのですが、母親が大好きな映画で何回も観たのでご紹介させてください!

トム・ハンクスとメグ・ライアンの出世作にもなったラブストーリーがこの映画です。原題は “Sleepless in Seattle” ということで、直訳すると「シアトルで眠れない」という感じでしょうか。邦題の『めぐり逢えたら』とは全然違いますね!こうやって見てみると、日本語にしにくいものはけっこう変わるものなのかもしれませんね。そこで映画のイメージに合うタイトルを探すというのは本当に大変そうな作業です。

4. “There’s Something About Mary” →『メリーに首ったけ』

古い映画ばかりですいません...。こちらはキャメロン・ディアスの出世作になった映画です。この映画を機に彼女は一気に大人気女優になりました。『メリーに首ったけ』という邦題は非常にキャッチーですよね!原題の “There’s Somethign About Mary” というのは「メリーには(引き付けられる)何かがある」という意味です。この “There’s something about ~” というのは日常会話でも使える慣用句なのでぜひ覚えてみてください!

5. “The Notebook” →『きみに読む物語』

最後にそこそこ最近の映画をご紹介します。『きみに読む物語』です。ベストセラー小説を原作とした映画で、「純愛ラブストーリーといえばこれ!」という方も多いのではないでしょうか?原題は “Notebook” という非常にシンプルなタイトルですが、邦題では物語の内容も踏まえて『きみに読む物語』となっています。物語の内容と原題の雰囲気を見事にミックスさせた非常に素晴らしい邦題の一つだと個人的には思います!

いかがでしたか?本日は英語と日本語のタイトルが違う映画の代表的なものを5つご紹介しました。こうやってみると、英語のタイトルを日本語のタイトルに置き換えるというのは、ただ訳せば良いというわけではなくて、非常に大変な作業なんだなと感じますよね。これもまた言葉のおもしろさだと思います!みなさんもお気に入りの映画があったら、ぜひ一度調べてみるとおもしろい発見があるかもしれません。

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