生・死・絆・エゴ

こんにちは★

今回は、10年間一緒にいた
うちのうさぎさんのお話です。

名前は「ヴィヴィアン」といいます(*^^*)

先週の木曜日から具合が悪そうで、
3/28に天へ還りました。

 

私はぐったりしているヴィヴィアンを見て、

「10歳だし…
病院に行くのも体の負担になるし…
このままゆっくり見送ろうかな…」

そんなふうに思って、
しばらく抱っこしたりさすったりしていました。

でも、
ストローで水をあげたとき、
必死に水を飲むヴィヴィアンを見て、

「ヴィヴィアンは諦めてない!」

なにか心にグサッと…
突き動かされるものがありました。

 

私は勝手に諦めそうになっていた自分が
とても小さく感じ、
言い表せないくやしさを覚えました。


病院へ…そして。

金曜日は夜間動物病院に行って
土曜、日曜日とかかりつけに行きましたが、

日曜日はすでに
ヴィヴィアンは横たわっている状態でした。

 

キャリーを覗いた先生の顔は
明らかに一瞬で曇り、
私もそれは覚悟していました。

それでも、今できる最善の処置をしてくださり、
私の思いも真摯に受け止めてくださいました。

「今夜が山かもしれません。
でも10歳は大往生ですよ。
元気になったときはまた診ていきますから。」

 

家に着いた瞬間から、
口で息をするようになり

「あぁ、もうダメだ…」

そう直感しました。

うさぎが口で息をすることは
まずあり得ないから。

 

タオルのまま抱っこして、
なにかいろいろ話しかけたと思います。

 

最期の最期に
ぐったりして反応のなかったヴィヴィアンが

耳をこちらへピコッと向け、
歯をカジカジッと軽く鳴らして、
そのまま眠ってしまいました。

 

「ヴィヴィア~ン」と呼ぶと
いつも耳だけこちらへ向けたり
鼻をピコピコさせたりしていました。

顔周りをなでると、
目を細めて、歯を鳴らすとき
それはとてもご機嫌の合図でした。

 

この10年…

いつもそっとそばにいてくれたことは
当たり前になっていたけど
それはとても大きな存在でした。

ふと見れば、
丸くなってうとうとしていたり
夜中に走り回っていたり…

ただいるだけで
たくさんのものを与えてくれていたと思います。

10歳とは思えない
ふわふわでさらさらの毛並みも
もう触ることができないと思うと
悲しさ・さみしさがこみ上げてきます…。

 

天へ還す…

私はアパートに住んでいるので、
火葬をお願いしなければなりませんでした。

調べたところ、
市の環境事務所でもやってくれているようでしたが…

近隣への配慮のため、
タオルや生花などは一緒に入れられないということでした。

 

最期にいろいろしてあげたい…

これは私のエゴかもしれない。

だけど、
その器の最期に「段ボールにポツン」で
焼却炉の前に置いてくることは
私にはどうしてもできませんでした。

 

結果、
業者の方にお願いすることにし、
箱やお花を入れ、
最期のお見送りをすることにしました。


花屋さんの愛

生花を買いに、
初めて訪れる花屋さんへ行きました。

「最期に箱の中に入れてあげたい。」

と話すと、

「お花の頭だけ入れるとしたら、
1本に1個の花のものよりも
1本にたくさんお花がついているといいですね」

そういって何本か選んでいただきました。

箱に入れてみると、
量も色合いもピッタリで…

まるで分っていたかのようなチョイスでした。

ありがとうございました。

https://townpage.goo.ne.jp/shopdetail.php?matomeid=235447935200000899

 

火葬業者さんの愛

29日(月)18時に火葬業者さんが
お迎えに来ました。

バンの後ろにはその場で火葬できる設備がついた車できました。

 

ヴィヴィアンは個別火葬で、
返骨は希望しなかったので、
その場では火葬しませんでしたが、
重さによって料金が変わるので計測が必要でした。

すでに生花を並べ終えていた箱の中を見た業者さんが

「ヴィヴィアンく~ん!
可愛いね!10歳お疲れさまでした!
ちょっとごめんね…重さ図るからこっちに移動するね」

そういって箱から出し、計測器へ乗せ始めました。

もっと淡々としているかと思っていた私は
予想外の対応にビックリするやら嬉しいやら…。

 

「今夜20時30分頃に個別火葬で
お空に上がっていただきますので、
時間になりましたら、
あ~今お空に上がっているんだなって
想ってあげてください」

そう説明を受け、ヴィヴィアンは業者さんに託されました。

最後に
「いっぱい悲しんであげてください。
そしてヴィヴィアンくんをほめてあげてくださいね」
と言われました。

それはとても心に残ったひとことでした。

お迎えにきていただいた方は
本当にとても丁寧で親しみやすい方でした。

ありがとうございました。

【名古屋天愛ペットセレモニー】
https://www.nagoya-tenai.com/

エゴかもしれない…。

箱を作って布を張って
生花やおやつを入れて…

火葬してもらいお寺に共同納骨。

これはエゴかもしれない。

だけど
あのときこうしていれば…
と思っても、もうやり直すことはできないのです。

ヴィヴィアンの最期は1度きり。

私は自分の心に従った自分をやっと認めることができました。

段ボールにポツンと置き去りは…
私にはできなかったから。

 

目に見えないもの

火葬の時間に空を見上げると…

ちょっと大きめの満月がぽっかりと浮かんでいました。

ヴィヴィアン、これなら迷わないな…

ふとそう思いました。

 

私も旦那さまも号泣して見送った最期でした。

ヴィヴィアンはいなくなってしまったけど、
目には見えない大きなものを与えてくれました。

ヴィヴィアンとの絆は私だけじゃなくて
あちこちに伝染していたってこと。

こんなに悲しみを共にできる人がそばにいる
という幸せ。

最後まであきらめないということ。

言葉にするととても軽々しくなりますが、
語りつくせない、表現できない大きなものを
与えてくれたヴィヴィアンに感謝しています。

 

おわりに

今回は私の10年来の相棒の旅立ちのお話でした。

もしかしたら…
自分だっていつ死ぬか分からない。

だとしたら
大切なことは伝えたいな…

そんなふうに思い
旦那さまに自分の気持ちを伝えました。

 

今あるものがすでに幸せなんだと気づく…

このことは今この瞬間に
「個の世界は幸せで満ちている」
と気づかせてくれます。

当たり前にいる存在が、
当たり前でなくなったとき、

その大きさに改めて気づくということを
わたしたちは繰り返しています。

周りを見てみると、
そういったものだらけです。

 

素直に…

またいつか、ヴィヴィアンに
出会いたいと思います(*^^*)

 

ありがとうございました

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