人見知りでも人格ダダ漏れます。

企画の数だけ自分に向き合う1年に。


■BRUTUS 編集長 西田さんにバレた! 

※バレてしまった恥ずかしい企画はこちら

スパルタ塾最初の課題はBRUTUSの映画特集。スパルタ塾では企画を出してもプレゼンできるとは限りません。ドキドキしながら向かったのを今でも覚えています。そして発表者名簿を見ると、なんと1人目!!ずっと同じ会社で、しかも社外にプレゼンする機会がほぼなかった私は、よく考えたら一般的なプレゼンの仕方がわからない。マスコミ関係者が多いだろうからきっとテンション高いに決まっている‥(偏見) と動揺しまくり、発表したときのことはあまり覚えていません。でも、西田さんにいただいた言葉たちはよく覚えています。

「マーケティングからは、本当にいいもの生まれないよ。」
「あんた何年やってるの。やばいよ。」

この二つのフレーズは、まさに塾に入る前から自分自身が気にかけていたことでした。それを飛び越えたくて塾に入って、仕事の企画書とは少し違う展開にしたつもりだったのに、まんまとそれを指摘されているということが深く深く残りました。企画は嘘がつけない、今までやってきたことが全てバレるんだということがよくわかりました。そして考えました。わたしは今まで何やってきたのかなあと。無駄だったのかなあ?と。もやもやしながら次の日会社に行くと、意外なことに前よりも今の仕事に誇りを持っている自分がいました。BRUTUSは作れないけど、子供向けの教材作りだったら西田さんにも菅付さんにも負けてなるものかと。一方で、他媒体や他企業、他ジャンルに今から移りたいのなら、全てを捨てて一から勉強し生まれ変わるくらいの変化が必要なんだということがよくわかりました。たった一言二言のご指摘で、そのあと1年間考え続けるようなテーマが残る‥それがスパルタ塾の醍醐味だと思います。たぶん参加した人それぞれに琴線に触れる言葉が残っているはずです。

ちなみに、強烈な激フィードバックをいただきフラフラになって席に戻った私に、わざわざ西田さんがつけ加えてくださった言葉があります。

「真面目っていうのはいいことだよ。自分も新卒の頃、真面目で先輩から怖がられた。」

わたしの企画はたいして真面目な路線じゃなかったので一瞬ポカンとしてしまいました。でも、企画やプレゼンを通してなにかが伝わってわたしのことを真面目だと捉えられたんだな‥と思うと不思議でたまらなく、嬉しくなりました。


博報堂ケトル代表  嶋さんにもバレた!

最終回は、集大成ということで「自分なりの編集の定義と今後世の中に貢献すること」がテーマ。正直なところ、塾に通えば通うほど迷いが深まっていた私は考えがまとまらず、ちっとも編集できていませんでした。だから中途半端に、「今の会社の事業には合わないけどやりたいこと」「今の会社でやりたいこと」を分けて発表したのです。すかさず嶋さんはおっしゃいました。

「環境のせいにしちゃいけない。どこかの会社でできない企画は他の会社でもできない。」

またしてもバレた!と思いました。

いや、意図していたわけではないのです。今の会社でできないことに否定的な意味はなかったのです。だけど、そう伝わったことで、気付かされました。あー、1年経ってもなお環境に縛られてるんだなと。そして塾が終わった今、西田さんと嶋さんの言葉を考え続けています。悩みは深まるばかりです。


菅付さんにはずっとバレている!!

企画を提出しても、プレゼンするためにはまず菅付さんの事前チェックを通過しなければなりません。私の場合、提出するときの気持ちでだいたい結果がわかってしまっていました(自慢にならない…) 。楽しんで考えた企画は通るけど、気持ちが乗ってないものは確実に発表できませんでした。そして家に帰って提出した企画を見返すとわかります。これじゃだめだと。ネガティヴな思考はパワポを通してすべて菅付さんに筒抜けです。だからこそ、発表できたうえに菅付さんが楽しそうにしてくださるときは嬉しいです。伝わったんだなあと。

菅付さんは、先生です。

仕事柄よく先生にお会いするのですが、尊敬する先生方と同じ雰囲気をまとっているのが菅付さんでした。菅付さんはスパルタだとおっしゃっていますが私にとっては優しい時間でした。菅付さんの厳しい言葉は、相手を思う情にきちんと裏打ちされています。だから、とても心に響くけど傷付きません。尊敬する大好きな上司も先輩もたくさんいるけれど、その中でも菅付さんは圧倒的に先生でした。絶妙な距離感で、企画という提出物を通して、生徒を見守ってくれる先生です。きっとこれからもたくさんの生徒を見守って育てて、師弟の輪が広がり続けていくのだろうなと思います。その中に、少しでも入ることができたならこの塾に通って本当によかったなと思います。

菅付先生、ありがとうございました。
これからもよろしくお願いいたします。

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