見出し画像

川越にっき①

まえがき

これは、4ヶ月以上前に初めて川越へ訪れたときのお話です。なぜ今、このタイミングなのかというと、下書きに書いたまま忘れていたからです。

世の中には、寝かせた方が良いものとそうでないものがあるかと思いますが、日記に関しては明らかに後者だと思います。鮮度が命です。
でも、せっかく過去の自分が書いたので公開しようと思います。ただの長文乱文の日記ですが、少しでも楽しんでもらえたら幸いです。鮮度が落ちて腐っていたらすみません。



2/5

まちカドイベント夜の部を終え、念願の川越へ向かう。夜の部の開演時間的に終演が遅くなるだろうと思っていたから日帰りではなく、一泊しようと思っていた。ここちゃんファンが関東に一泊するなら考えることはただひとつ。

「そうだ川越に行こう。」

人混みが苦手なので平日に行きたかったし、このタイミングしかないと思った。


川崎駅から品川、池袋を経由して川越駅へ。ホテルは熊野神社すぐ近くの場所を予約していた。

ホテルへ向かう前にご飯を食べることにする。イベントで話題にあがった唐揚げがどうしても食べたくなったので駅近くのやよい軒へ。遅くまで営業していて助かった。

食事を済ませ、ホテルへ向かう。川越駅周辺が思っていたより繁華街で驚いた。キャッチっぽい人もいて都会の風景そのものだ。てっきり古都・京都的な雰囲気を想像していたから正直面食らった。

繁華街を抜けると辺りは静かになり、石畳と古い建造物が目立つようになった。
真上には月が輝いている。ほぼ満月だ。ここ川越で見る月の感想といえば、ただひとつ。

「月がきれい。」

ホテルには着いたが、チェックインをする前に川越のシンボルである時の鐘をひとめ見たかったのでもう少し足を伸ばすことにした。それに深夜の川越も感じたかった。
少し歩くと、時の鐘はひっそりと佇んでいた。静謐で厳かな雰囲気があった。


チェックインを済まし、ベッドにダイブ。イベントの興奮が冷めなかったのか体は疲れていたが、眠くはなかった。

テレビをつけ、番組表を見ると「もういっぽん!」が放送されることを発見。時間が遅かったがリアタイすることにした。推しに会ったあとに推しが出てる作品を推しの聖地で観られる幸せ。しかもさっきイベントで見た伊藤さんと試合をしている。熱いお芝居に胸も熱くなる。小原さんきっかけで観だした作品だが、とても良い作品ですっかりハマってしまった。



2/6

翌朝。無料の朝食サービスがあるとのことだったので食べてみることにした。お弁当の容器を渡され、ビュフェ形式で詰めて部屋で食べると言うシステムだった。無料だったので味は期待していなかったが、けっこう美味しかった。
もし次、川越に泊まることがあれば、宿泊料金も安かったし、熊野神社の目の前だし、再びここを利用しようと心に誓った。


朝はお店が開いていないので人の気配は少なかったが車通りは多かった。
川沿いを歩いていき、氷川神社を目指すことにした。「月がきれい」で観た景色がたくさんあってめちゃめちゃテンションが上がった。
途中、公園の四阿で腰を下ろし、休日を噛みしめた。


感動とともに写真を撮りつつ神社に到着し、参拝した。SNSでよく見かけていたたいみくじを釣り上げた。末吉というパッとしない運勢だったが、一年安泰ということならそれで良いのだ。


熊野神社でも参拝し、絵馬を奉納した。体が資本なので「小原好美さま、ファンの皆さまが健康に蒼らせますように」と書き、健康を祈願した。
当たり前だが、健康は大事である。1月に胃腸炎になってしまいそう痛感した。あのときは、冗談抜きで死がよぎった。あんな思いは誰にもしてほしくない。

そして小原さんの絵馬を発見し、テンションが上がる。自分が描いた絵馬と小原さんの絵馬を写真に収めた。ファンの方が書いた絵馬もじっくり見たかったが、あんまり他人の絵馬をジロジロ見るのもいかがなものかと思いやめておいた。


お昼になり、お腹が空いてきたのでメル珈琲さんへ向かった。月曜日なのにお客さんが多かったが、手前のカウンターが空いていたのでそこに座った。市役所の方で多かったのかもしれないと後になって気づいた。
メルさんでは、ブラック&ホワイトとランチを頂いた。こんなお店が家の近くにあったら絶対常連になってるなと確信するくらいにコーヒーもドリアも美味しかったし、とても落ち着く癒しの空間だった。また行きたい。

ランチのドリア


そのあとも川越を練り歩き、ミッフィーを見たり、いも恋を食べたり、「月がきれい」のラッピング自販機見たり、川越のマンホールを探したり、川越がちゃたまを回したりと満喫し、川越をあとにした。


帰りに池袋へ寄り道した。プリキュア展もやっていたが、スタプリ以外の知識が皆無なのと人混みが苦手なので見送ることにした。サンシャイン通りのミルキーの旗を眺められただけでも満足だ。


そのままこはらのへやの聖地であるガチャガチャの森へと向かった。さすがにラインナップは変わっていたが、動画で見た場所が実在していて感慨深かった。

小原さんが必死に手を伸ばしていたことでお馴染みの、おにぎりの消しゴムのガチャガチャを回した。私は小原さんとそこそこ身長差があるが、ふつーに高く感じた。小原さんよく届いたな。

右上がおにぎりのガチャガチャ

他に何を回そうか物色していると、ふと、「すみっコぐらし」のガチャに目が留まった。

絵馬の誤字に気づいたのはそのときだった。

あれ?そういえば、「健康にらせますように」の「らす」って言う漢字間違えてね?
慌てて撮っていた写真を見返すと、「」ではなく、「」になっていた。


しかし、ここは池袋。戻るにも時間がかかるし、何より川越を歩きまくったせいで足が棒である。
ぽわぽわぁ〜ん。
そのとき、自分の中に悪魔と天使が現れた。

👿「家に帰ろーぜ!」
👼「川越に戻るのよ!」 


壮絶な舌戦が脳内で繰り広げられた結果、勝ったのは天使だった。

やはり、推しや皆さまの健康を蒼らせる(あおらせる)わけにはいかない。胃腸炎になってほしくない。それに、もし万が一誰かに自分の絵馬を見られたら末代までの恥である。


そそくさと熊野神社へと舞い戻り、無事に絵馬を奉納し直した。
もう日が暮れてようとしており、熊野神社の提灯も燦然と輝き始めていた。

ふと、参道の脇にある石が埋め込まれた足ツボロードが視界に入った。たくさん歩いて疲れた今の自分にうってつけだと思った。しかし、カメラを構える観光客もいる中、裸足で悶絶している変な奴が見切れてしまったら、素敵な景観と思い出を壊してしまうと思い、結局スルーして帰った。
ひとり旅は平気だが、ひとり足ツボは精神的ハードルがかなり高い。足の健康も大事だが、心の健康も大事である。



こうして初の川越旅は幕を下ろした。ものすごくグダグダだったし、足もバキバキになったが、小原さんの聖地を巡れて、川越を知れて、楽しかった。

この旅は、深夜の川越から始まり、朝、昼、夕方とそれぞれの姿を見ることができた。
結果的に川越に戻ってよかったと思った。これは決して強がりではない。

戻ってきてよかった。きれい。


今回、記事のタイトルに「①」を付けた。再び川越を訪れることができるよう、いつか「②」があることを願って。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?