夫婦日記

母乳しか受け付けてくれなかった息子が、離乳食のおかげかミルクを飲んでくれるようになった。
ということで夫に預けて夜9時から久しぶりにライブを見に行くことにする。徒歩圏内に野毛というライブを毎日どっかしらで楽しめる町があるのはありがたい。
授乳を考えなくていいワンピース、オムツを入れなくていい小ぶりのバッグ、涎ついた手で触られることがないからファンデーションも細い粒子のラメ入りで、身体中違和感を纏った気分で外に出た。普段だっこで重みがあるはずの体の前の方、軽くて逆に重心が取れない。

ライブを楽しみ、久しぶりの友人と会話を楽しみ、帰りがけにバーテンダーさんが一言…
「タイミング今しかないからいっちゃいますけど、すげー綺麗っすね。」褒められた。「えーっ、嬉しいー!また来よう!笑」とかなんとか返して帰路につき、夫に「綺麗って言われちゃった!」と大はしゃぎで自慢。思いっきり嬉しかったのだ。営業トークだろうと、久しぶりに褒められたのだ。夫は心底嫌なものを見る目であっそー。と返しただけだった。

そんな妻は誰だってウザいだろうが聞いてほしい。夫は毎日私の容姿を貶す。冗談半分、本気半分で貶す。ほんと毎日しつこく貶す。そのうち自分は醜いんだ、と洗脳されていくのか私自身容姿の自虐ギャグが増えていった。良くないと思った。
翌日の夜、夫に「もしかして私ほんとはきれえなんじゃねえのかな。もう爆弾岩に似てるとか言って虐めてくるのはやめろ。」と言うと、夫は「そんなことないよ!みんな言うのはお世辞だよ。騙されて危険だからそんなこと言うならもう外に出さねえからなデブ」なんて酷いことを言うので思わずぶった。「褒めろ!可愛がれ!」と殴り続けたら力尽きた夫が「うぅ…可愛いですゴリラ様…腹の肉がモリモリしてて可愛いです…」

意地でも褒めねえもんな。色々書いてるけど仲はいいです。

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