第2回 演劇無料塾#23 -手放した、その先へ-
アップの段階で「歩き回る」を何回かやってきた。
各々が何を見つけるか、何に気づくか?
この時間をどう使うか?
対象に気づいているだけでもいいし、明確に意図を持って動いてもいい。
走ってみよう、声を出してみよう
誰かのいい所を言ってみよう
気づかれないように追いかけてみよう
モノマネしてみよう
絵を描いてみよう
笑わせてみよう
前回、笑わせる段階(クラウン)を経て脚本に入った。
その効果は一目瞭然。
身体が違う。
笑わせる=外へエネルギーを出す
こんな目的でもあるはず。
だからより開放的な体になるし、自由に自然と舞台上に立てる。
無料塾、最後の「かもめ」
タッキーの、2人の間にいる不安定さよ。見てられる。
納得いかなくても、それが楽しいと思えるっていい。
私もそうだなぁ。
クラウンで相手を笑わせたエネルギーそのままで脚本へ。
脚本が喜劇でなくても、この手法は使える!!!
構うことなくセリフに入るカラヤン。
そう、ちょうどこのタイミングでセリフに入らないかな...と思ってた。
この身体で芝居に入れたのはよかった。観てる側も大爆笑。
喜劇。
セリフの意味を考えずに、言ってみる。
・セリフの意味(どんな意図? なぜ言ってる?)を理解しなくていい。頭では理解できない。
言ってみる。動きたくなる。感情が生まれる。
ex)セリフ忘れてパニック、驚く…
それらをなかったことにせず、その流れに乗る。修正しなくていい。その方が知らないところに行ける。
言葉を普段は考えていっていないことがほとんど。でも身体は言葉とつながっている。その繋がりは言ってみないとわからない。
こんな感じで言おう!=想定 はいらない。=興味深くない
クラウンも同じ。「これをやろう」としたらウケない。
無意識でも色んな発声ができる。普段からやってる。
でも、自分が心地よい音程に戻ってくる。意図せずに出せたらいいね。
100時間が近い。それぞれ無料塾以外でもたくさん悩んできたはず。
でも、ここにきて皆の顔を見て元気をもらい吹っ切れたりしてきた。
さぁ、最後へ向かってどんどん進め〜!!!
ステキなチームになると予感したのは間違ってなかった。
ラストのモノローグへ。どう活かされるんだろう??
もう遊べるから、あとはやるだけ。
知見
・クラウンでいれるスイッチを押した状態で舞台上にいたい。
(いつ押すか? オフにするか? 自分で選ぶ)
・セリフ入る前に「さぁやるぞ!」なくていい。アップで準備ができた身体を殺したくない。
離陸するように、セリフに入る。
・クラウンは笑わせる目的があったが、それが台本の目的に変わっただけ。
・キャラが去らずにそこにいる=何かをしたい
聞いていても何かやることはある。能動的アクションはある。
・想定していないところからシーンを始めてみる。(今回のカラヤン×よっしーみたいな)
・怒りは情熱へ変える
全ての現実は、思いつきから始まる。私もそう。
これは現実になるのか?まだ、誰も知らない。
編集後記
嬉しさ!!!! 100%!!
始まった頃は「楽しい」があり、すぐに嬉しさが勝った。
安心安全な環境で対話をし、笑いを求めるようになり、トライして遊んでいる。
私もそれに影響されて、どんどん動けてる。
みんなと芝居、したかったな。そう思えているだけで幸せ。
4月の時点ではこんなふうに思うなんて、思ってもいなかった。
どこかで、ここで得たものをやってみた時に驚いて皆が今感じている感覚に近づける。
全てはできないけど、やれることはある。
発語した言葉に感情が乗ると聞いて、どこかで絶対感じてた。遡る。
とっくに実感してた。
自然と発語した言葉に驚く。
感情が動く。どんどん言いたくなる!!!!!
どんな景色を見れるだろう、と少しの焦りもあった4ヶ月前の自分を微笑ましく想う。
未知って、なんて素晴らしいんだろう。