『FANTASTiC』から受け取ったもの
お疲れ様です。ParGeです。
今回は、私がLiella! 3rdライブツアーの千秋楽から1年が経ったタイミングで何気なく『FANTASTiC』を聴いていたら辿り着いた解釈について、共有(?)的な意味で掻い摘んで記そうと思います。
この曲、元々は『シェキラ☆☆☆』と同様にLiella! 5thライブでの幕間アニメで描かれた通り、メンバー11人皆で歌詞にしたいフレーズや表現したい思いを出し合い、1つの曲にしたという誕生背景があります。
しかし少し視点を変えて歌詞を改めて読み返していくと、この曲は"Liella!キャストがオーディションで各メンバーの配役を勝ち取り、現在に至るまでの過程を歌っている"と読み取ることができます。
中でも1番の歌詞に非常に感情を揺さぶられたので、それらを中心に掘り下げていきます。
まず最初に注目していただきたいのが、歌い出しからのこの歌詞。
まず、歌詞にある「キミ」というフレーズに対して何を感じるかは人それぞれだと思うのですが、自分はこれをキャストから見た各Liella!メンバーと捉えてることができると思います。
そうすると、一番キミ(キャラクター)を演じるのに似合うのは私(キャスト) という解釈ができ、オーディションを受け、自分が似合う・演じたいと決心したキャラクターのキャストとして選ばれるためにあれもこれも頑張ったという背景が浮かんできます。
ちょっと余談にはなりますが、この背景を踏まえてここに添えておきたいのが、Liella! 3rdライブツアーで語られた大熊和奏さんと絵森彩さんのお話です。
大熊さんは、3rdライブツアー終了後の雑誌のインタビューの中で「四季ちゃんが私を選んでくれた」というお話をされています。
「一番キミに似合うのは私だよ」という思いでトレーニングやレッスンなどあれもこれも頑張った結果、キミ(四季ちゃん)に選ばれたのが大熊和奏さんという構図、美しすぎますよね……?
そして絵森彩さんは3rdライブツアー千秋楽のMCで「私はこのツアーを通して、胸を張ってLiella!の一員ですと言えるようになった」と話されていました。
2期生として加入した当初に受け入れるには少々厳しい評価を受けてきた彼女にとって、夏美ちゃんが歌う「言われたいのはやく “You are FANTASTiC!”」はまさしく加入当時の彼女が内に秘めていた思いそのままだったんじゃないかなと考えると、心の汁が溢れてきます……。
こういった部分を見つけると、一般公募を含めたオーディションから結成されたLiella!らしい歌詞だなと感じます。
そしてそのオーディションのために頑張っていく過程で、当時のキャストたちの心情を表しているのかなと感じ取れるのが、次の歌詞です。
最初に「見た目だけじゃ〜 ココロを見てよ」の部分について。
私はこの歌詞を読み返してすぐに、Liella! 3rdライブツアーの幕間で流れていた鈴原希実さんのオーディション当時の映像を思い出しました。その映像内で、彼女は「ラブライブ!を好きだという気持ちは誰にも負けない」といった内容の意気込みを語っていました。
これ、まさしく見た目だけじゃなくココロを見てほしいという気持ちの表れではないでしょうか。
実際この意気込みが当時の審査員の心に強く響いたのか、鈴原さんは晴れて桜小路きな子ちゃんの配役を勝ち取っているわけです。
もちろんその他のキャストもそれぞれの熱意を持ってオーディションを受け、それぞれの配役を勝ち取っていますが、皆の根底にはこの歌詞の通りの心情があったのではないかと考えられます。
次に「ぴったりなのに〜 しちゃうよ?」の部分。
この歌詞で私は、伊達さゆりさんのエピソードを思い出しました。
伊達さんは観客として参加したラブライブ!フェスで新シリーズの一般公募オーディションを知り、当時進路選択を悩む時期であった彼女は元々進もうと考えていた職業への道を振り切り、応募締切の当日に一般公募オーディションへの参加を決意したと語っています。
「もし逃せば後悔しちゃうよ?」
伊達さんがギリギリまで悩んだ末にオーディションに応募した状況、私はまさしくこの歌詞の心境だっただろうなと感じました。
むしろこの「逃せば後悔しちゃう」という言葉、当時オーディションを受けると決意するまでのLiella!キャスト11人全員が同じ心境だったのではないかと思います。もちろん、想像の域を出ませんが…。(そうであれば素敵だなという気持ち)
そして次にサビの歌詞に移るんですが、これはオーディションが進行していた当時の心境として読み取れます。
「私はキミにとって素晴らしいんだよ、気づいて」「私はキミにとってOnly Oneなんだよ、気づいて」という思いを胸に、オーディションという自分一人の戦いの中で"キミ"に対して孤独な愛(lonely love)を抱えながら臨んでいた過去を思わせます。
サビ後半の歌詞でも、上記のような期待と不安が入り混じる心境が感じ取れました。
「つよがりじゃない、いつかはなれるの」と自分を信じてオーディションに挑む心境
と、
「つよがるのは限界、なれるのはいつ?」とオーディションに対して不安を募らせる心境
この少ないワードで繰り広げられる対比、非常に美しいですよね……。
そして少し話は飛びますが、ラスサビの歌詞について。
ここの部分は、各キャストがオーディションに合格して活動をしている今、現在進行形で刺さる歌詞だなと感じています。
"気づいて、キミだけがOnly Oneだよ" と "一途に"歌うこの歌詞の情景、キャラクターとキャストが二人三脚で歩んでいく側面が特に強いこの作品において、キャスト→キャラクターに対する思い入れの強さが全面に現れている気がして本当に好きなんですよね……。
その上で締めの「つよがり 上等!」「なれるの 見てて!」という歌詞。
誰かに「つよがり」という表現をされても「上等だ」と言えるくらいの強さを見せつけつつ、「より一層"キミ"に似合う私になるから見てて!」と突き進むLiella!キャストの意志が感じ取れます。
ここまで読んでくださった方なら共感していただけると思うのですが、
Liella!キャスト11人って、本当にLiella!メンバー11人に似合う方たちばかりですよね。
「このキャラにはこのキャストが一番似合う!」「このキャストにはこのキャラが一番似合う!」
そう思える今があるのは、この『FANTASTiC』という楽曲がそれだけの文脈を含んでいるからだろうなと私は感じました。
以上が、今回共有したかったお話になります。自分としては不完全な部分も残ってはいますが、ここまでお読みくださりありがとうございました。
ParGe
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