見出し画像

お礼とご報告

立教大学英語会OBG及び小南君のご友人の皆様、

 去る7月23日に永眠された我らが友人小南栄太君のご遺族ご支援に際し、この度は、60名を超える大勢の皆様よりご支援を賜りまして、誠にありがとうございました。10月4日に一旦、締め切りとし、総額6000USDという多額の支援金を頂戴いたしました。各学年でまとめ役を買っ出て頂いたお世話人の方々はもちろん、日本国内のみならず海外からも、ご遺族への温かいメッセージをはじめ、心のこもったご支援を賜りました事、小南君のご遺族を支援する有志の発起人として、心よりお礼を申し上げます。以下は、奥様早苗様より、皆様への感謝の気持ちを是非お伝えしてほしいということで、お手紙をお預かりしてまいりましたので、お時間の許される時に、是非、ご一読頂きますと幸いでございます。

 お二人は、小南君の思い出が詰まったトーランスにて再出発をされ、奥様におかれましては、周囲の皆様よりご支援いただきながら、正社員として就職もされ、お嬢様も元気に小学校に通学されておられます。もし、アメリカを訪れる機会がありましたら、是非、お二人と小南君のもとにお立ち寄りいただきますと、お二人も、そして小南君もさぞかし喜ばれるかと存じます。このような形ではありますが、懐かしい皆様方と繋がることができた事を発起人二人は、小南君に感謝しております。我々も、健康を第一に、今できる事をいまのうちに、後悔のない人生を歩んでいきましょう。ありがとうございました。

尚、お預かりした支援金は、今回使用した支払いサイト2C2Pの社長のご厚意により為替手数料以外の手数料を全て無償にて、既に、全額奥様の口座に入金されております。

                    発起人:藤田織女・高岡清嵩

 この度は、皆さまからとても温かいメッセージやご支援をいただきまして、本当にありがとうございました。主人の栄太が、皆さまからこんなにも愛されていたんだということを知り、心がとても温かくなりました。できることなら生前の栄太に伝えてあげたかった。きっと、照れ隠しでなんだかんだ言いつつ、あの優しい笑顔でにやにやしながら、ずっと嬉しさに浸っている彼の姿が想像できます。栄太は、立教大学で出会った皆さまのことが本当に大好きでした。大学時代の経験や思い出が、彼の中で最後までものすごく大きく輝いていたように思います。この先も皆さまとときどき会えることを楽しみに日々がんばっていましたが、それも叶わなくなってしまい、本当に残念でなりません。

 栄太と出会ってから今年で23年になります。こんなに長い月日を一緒に過ごしてきたのに、人生最後のときを別々に過ごすことになるとは夢にも思っていませんでした。いつか最後のお別れをするときがきたら、自分の人生を振り返って、思い出話をしながらゆっくりと語り合って、感謝の言葉や謝りたいこと、最後に伝えたいことをしっかりと伝えてお別れをするものだと漠然と思っていました。そんなことすらも叶わず、たった独りであっという間にいってしまったことが、本当に悲しく今でも受け止めきれません。急なことすぎて、もしかしたら本人は亡くなってしまったことに気づいていないかもしれません。もし、病院での治療の過程で、もしかしたらもうダメかもしれないと思う瞬間があったとしたら、家族や友人、誰一人とも会えずにどれだけ不安だったか、寂しかったか、怖かっただろうか。まだまだこれからやりたかった事もたくさんあったと思います。なによりも最愛の娘の顔を見ることができなかったこと、すべて想像をすることしかできませんが、彼の無念さを思うと今でも涙がでてしまいます。

画像1

 娘は最初の一週間は毎晩、パパに会いたい、パパの本当の姿が見たい、日本に行かなければよかった、と泣いていましたが、2か月半経った今は学校に行くのが楽しくて、毎日元気に通ってくれています。でも、パパがいない寂しさを口にしなかった日は1日もありません。毎日、二人でパパのことを話しています。最近は、パパはどうして死んじゃったのか、どこで死んじゃったのか、どうやって病院にいったんだろう、と少しずつですが、パパが亡くなった状況を自分で知って受け入れようとしているみたいです。

画像2

 突然の出来事で、これから娘と二人でどうやって前に進んでいったらいいのか、何も見えなく途方に暮れていましたが、本当にたくさんの方に助けていただき、目の前にある無数の不安なものを一つずつ取り除いてもらい、これから進むべき道を照らしてもらって皆さまに背中を押していただいたので、ここから先は娘と手を取り合って、光が見える方へゆっくりですが、がんばって進んでいきます。

 最後になりますが、これからも栄太のことをときどき思い出してあげてください。こんなに多くの方々にほんのひと時でも想っていただけて、彼もきっと喜んでくれているはずです。皆さまの温かい優しさに本当に感謝しかありません。どうもありがとうございました。


​​​​​​​​                            小南 早苗

画像3


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?