離婚をし、同盟を結ぼう

序文

こんな不穏なタイトルの文章を開いてくださり、誠にありがとうございます。この文章は、私 jekto.vatimeliju が色々と思いを巡らせ、共により良く進んでいくために組み上げた文章です。どうかこの拙文をお読みいただき、感想やご不満点などお教えいただければと思います。

この記事は、悠里・大宇宙界隈 Advent Calendar 2022 の 24 日目の記事です。



本文

造反悠里(自称:『総合創作サークル悠里』)の皆さんへ

jekto.vatimeliju より

fir io mi m'ysev lasvinielet, miss kelux
春には私は課題を放棄し、我々は遊んだ、

iccesi'aviratusten velfez'i da.
外交のゲームでだ。

tastoven velfez at io mi tast niv edioll.
[裏切り/欺き/騙し]のゲームにおいても私は[裏切らなかった/欺かなかった/逃げなかった]。

jekto.vatimeliju「set.2021:10:5 tasto」より抜粋

「ディプロマシー」を共に遊んでから、もう 2 年半以上が経過した。その過程で、我々は分断され、互いの声をほぼ聞かない 2 年間を過ごしてきた。

同じ言語を話しながら分断され、実務上完全に 2 つに分かれていながら、同じような名を冠し、偽りの一体性が強調されてきた。

西暦 2022 年は、そういった不信に満ちた不健全な状態がやがて大きな悲劇を生むということを本物の外交の場において嫌というほど実感した年であった。再統一のみを理想とし、現実を見ずにその理想に向かって邁進してしまっては、現状以上に傷を深めるだけなのである。

2 年半も経ち、どうせ全員が納得して幸せになる形での再統一など起きないだろうという現実を受け入れ、新たな過程へと移っていきたいと考えている。

ということで、その発展的解消のために、「離婚」をし、「同盟」を結ぶことを提案する。

同盟とは、親愛ではなく協力のための枠組みである。親愛のない相手と婚約を結び続けることはできないが、別にそんなに仲良くないし思想も合わない相手と腹の底に不満を押し止めながら全面的に協力する「同盟」なら我々は結べるであろう。

以下を提案する。飲めない・飲み難い条項があれば気兼ねなく積極的に連絡・交渉すること。

・片側の陣営を表すためのグループ名として『悠里』の名を用いるのを双方とも辞め、アイコンも現状の「4 色の鳥」アイコンを用いずそれと顕著に異なるものにしていく

・「悠里」という枠組みは残したいと Fafs falira sashimi が言っていたとのことであったので、同盟の名を悠里とするというのはどうだろうか

・言語について最大限の協力を続ける。具体的には、

1. 疑問があれば、その言語の最終責任者に気兼ねなく積極的に質問や提案をし、問われる側もそれに全力で応える
2. 必要に応じて「この言語への興味を失ったので、この言語とより関わりの深い創作者に最終責任者の権限を移譲したい」などといった創作体制の変更を柔軟に採用できるよう最大限努力する

・明らかに両者が共に使っている・使ってきた電子的仕組み(Google Drive の悠里共有フォルダー、GitHub の jurliyuuri、Twitter の jclaws_prなど)においては、引き続き互いの活動を尊重する。片方にとって著しく不利となるような行為(勝手にファイルや文書を削除する行為、DNS レコードを勝手に書き換えて片側にとって有利な主張の掲載されたサイトへと誘導するような行為などを含むが、それに限られない)は一切行わない。

・移行負荷を最小限とするためにも、Google Drive や GitHub リポジトリなどといった、主に創作者の作業に資する枠組みについては、双方ともに今後も現状通り使っていってよいこととする。

・ただし、あくまで離婚は離婚なので、これらの古い枠組みのうち、一般への広報の側面が大きいウェブサイトや SNS アカウントなどに関しては、「両者が納得して執筆した共同声明を掲載し、新たな形へ進んだのだということを人々に伝えていく役割」を主目的として今後は使っていくことを目標とする。

・一般に、人は締切がないと動かない。イギリスはブレグジット締め切りギリギリにジブラルタルをシェンゲン協定に入れた。ということで、2023 年 3 月 31 日付で離婚プロセスを終わらせ、エイプリルフールを避けて 4 月 3 日に離婚と同盟の正式発表をするのはどうだろうか。

・お互いに言えていない不満もあるだろう。ということで、2023 年 3 月 31 日までに、互いの互いに関する悪感情や不満を、両者が共有する言語であるリパライン語で、12 音節 4 行の詩に仕立て上げ、和訳(および、登場する暗喩全てを明示的に解説する注釈)を付けて互いに送ろう。詩の個数に上限は設けない。(リパライン語以外で詩を書いてもいいが、その場合は和訳と注釈に加え 12 音節 4 行のフォーマットでのリパライン語訳もつけること。)このような高度に相互批判的な言論を支えうるほど成熟した言語であるリパライン語を讃えつつ、言いたかったが言えずにいた鬱憤をリパライン語文学の発展という形で昇華させていこう。そして、詩での言葉の応酬を経て離婚した後の新年度は、それらの不満を過去のものとして水に流し、「言語と同盟で結ばれた二つの別組織」として積極的に協力していこうではないか。

以上

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